F1クォリティへ–美しく、速くなったスーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラの公式テストが鈴鹿サーキットで行なわれ、新たにカラーリングされた各チームの2019マシンがお披露目された。
今年、SF19と呼ばれるニューマシンが投入され、新時代に期待がかかるスーパーフォーミュラ。ヨーロッパでの注目度も高まり、参加ドライバーがさらに国際的に彩り豊かになる中で、注目すべきは、新投入のSF19のかっこよさと美しさ、そして速さ。三拍子そろったニューカーに期待がかかる。
ただし、美しく見えるのは、塗装(カッティングシート)が真新しいから。特に、汚れのない白がカラーリングを引き締め、精悍なイメージを加速している。
これまでのスーパーフォーミュラがもうひとつインパクトが弱かった理由のひとつにカラーリングへの考え方があった。予算の関係からチームにとってカラーリングをF1やインディカーのように常に新しく保つのは簡単ではないが、今回明白になった、美しさによるアピール力アップがより深く認識されれば、スーパーフォーミュラの本来の魅力が伝わることが期待される。
ちなみに、F1の場合、ニューカーが発表されると、いち早くカラーリングがチームのホーページなどで紹介されるが、スーパーフォーミュラはこの部分でも遅れを否めない。ファンが見たいのは美しいマシンであり、これを積極的に進めることはスポンサー対策としても効果が期待でき、至って簡単にできるスーパーフォーミュラの必須改善点だ。
合同テストでは、アレックス・パロウ、福住仁嶺、ディフェンディングチャンピオン山本尚貴なとが好タイムを記録した。
[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]Iguchi