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レッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダを後押しするIHIとホンダF1の強力コラボ

レッドブルにパワーユニットの供給を開始し、トロロッソ・ホンダと併せて、2019年シーズンは都合4台をバックアップするホンダは、IHIとテクニカルパートナーシップ契約を締結してチャレンジすることを昨年11月に2年間の契約として発表し、パートナーシップを強化することで、ターボチャージャーの開発・製造を推進、パワーユニットの競争向上を目指していることを伝えていた。

IHIとホンダといえば、16戦15勝の破竹のシーズンとなった1988年のプロストはセナのホンダF1第二期の黄金時代を築き上げたことを思い出す。すでに今シーズンの合同テストの段階で、ホンダのパワーユニットは、格段にタフネスを向上させたことを証明した。8日間のテストで、パワーユニットに大きなトラブルが一度もなく、ドライバーの評価も上々で開幕戦を待っている。

IHIは、高い技術レベルで知られ、世界に5社(他の4社は、GE、シーメンス、三菱、川崎重工)しかないガスタービンエンジンを製造できる会社として世界に君臨している。金属の電子レベルのノウハウから、材料力学や空気力学などの総て応用が必要なガスタービンは、テクノロジーの集大成といわれ、F1用のターボなど、10万回転を軽く越える高回転対応にそのノウハウがいかんなく活かされる。

発表の段階で、IHIの代表者は、「輝かしい戦績を残した第2期Honda F1レース活動のように、IHI製ターボチャージャーを搭載したHonda製パワーユニット搭載車両の活躍に全世界が熱狂するシーズンとなりますことを、大いに期待しております」とコメントし、契約によって気合が入ったことを伝えていた。

本田技研工業株式の森山克英会社執行役員も、「IHIは創業以来、造船や蒸気タービンをルーツとして培った『回転機械技術』に関して、高い技術と専門性を有する企業です。今回の関係強化がHondaパワーユニットのさらなる性能向上に繋がると考えており、非常に頼もしく感じています。これからも我々の目標である勝利を目指して、ともにチャレンジを続けてまいりますので、ファンの皆さまには引き続きご声援のほどよろしくお願いします」と語っていた。その成果が試される開幕戦は、来週末。

[STINGER]山口正己
photo by TOROROSSO / STINGER

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