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オーストラリアGP初日に見たチームの勢力図

初日は若干足踏みのトロロッソ・ホンダ。

◆メルセデスの強さはホンモノか
テストでは、フェラーリの後塵を浴びていたように見えたメルセデスが、本番になると強さを発揮して初日を終えた。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスはの2台のメルセデスだけが1分22秒台を記録して、ライバルに明確な差を付けている。

公道のアルバートパークは、路面のギャップやうねりが強く、タイヤへの攻撃性が強いと言われる。メルセデスは例年、予選では速いがレースになると後退する傾向がある。しかし、スピードがフェラーリより低くなった言われる今年のW10は、もしかするとタイヤへの攻撃性が弱まった可能性も示唆されている。

しかし、まだ初日。間違いないのは、メルセデスのチーム力が高いこと。予定したプログラムを的確にこなした初日たった。これは、チーム力の高さをそのまま象徴している。しかし、マシンのスピードは別の問題だ。

予選でフェラーリとレッドブルがどう動き、メルセデスがどのポジションにくるのか、そして、レースがどうなるのか。まさに終わってみなければわからない状況は未だにつづいている。

◆新人に厳しい試練
シャルル・ルクレールとアレキサンダー・アルボン。フェラーリとトロロッソ・ホンダの期待を加速するこの二人は、テストでは動じないマインドと速さで強い印象を残した。ルクレールは、セバスチャン・フェッテルを脅かす存在になることが期待され、アルボンは、ホンダ勢の中で、最先端を突っ走るのではないかと思わせた。

天才ルクレールにもF1の洗礼。

 

しかし、本番が始まると、二人ともF1の洗礼を受ける形で、どちらも二度のスピンを喫し、アレキサンダー・アルボンは、クルマを壊して、2019年最初のクラッシュの不名誉をちょうだいしてしまった。不幸中の幸いは、接触が比較的軽かったことで、マシンの破損に小規模だったことだった。

しかし、逆も言えるかもしれない。二人はこれで限界が分かって、明日は蘇る?! そこに期待してフリー走行3を待ちたい。

◆拮抗したタイム差
メルセデスとレッドブルの差だけでなく、中団グループの差も極めて小さいのが今年の特徴だ。3番手のフェルスタッペン+レッドブル・ホンダから16番手のペレス+レーシングポイントまでの14台が1秒以内にひしめいている。

チーム毎に、速いドライバーを並べてみると、以下のようになる。
2番手のレッドブル・ホンダから7番手のトロロッソ・ホンダまでが1分23秒台だ。

初日に集めたデータが反映される明日に、どんな変化が起きているのか、特にトロロッソ・ホンダはレッドブル・ホンダのフリー走行3が注目される。

[STINGER]山口正己
photo by TOROROSSO

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