オーストラリアGP–フェラーリの報告
◆いまはただ、反省あるのみ。
開幕戦にテストのスピードを持ち込めず、4位と5位に終わったフェラーリ。マラネロからレースの振り返りレポートが届いた。
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スクーデリア・フェラーリにとって、オーストラリアGPは複雑なレースだったが、それでも2台のSF90がチェッカーフラッグを受け、チャンピオンシップにとって重要な22ポイントを獲得することができた。
しかし、チームは表彰台獲得のために戦う条件が整っていないことを認めなければならなかった。セバスチャン・フェッテルは4位、シャルル・ルクレールはスクーデリア・フェラーリのデビューレースで5位だった。
セバスチャンとシャルルは、共に良いスタートを切った。フェッテルは、ハミルトンのメルセデスに続き、レクレールは、レッドブルのフェルスタッペンをパスしたが、最初のコーナーで芝生の上に2輪を落とし、オランダ人にその地位を奪われた。
レース序盤、セバスチャンは良いペースを維持することができたが、シャルルは、8周目にミスを犯して後退した。14周目にはベッテルがピットインし、ソフトタイヤからミディアムタイヤに交換。一方ルクレールは、28周目までハードコンパウンドタイヤで走り続けた。
セカンド・スティントでは、ミディアムタイヤが予想通りに機能しなかったため、セバスチャンはレース終盤にタイヤを管理しなければならなかった。シャルルは良いペースで走ったが、チームは前のライバルが遠く離れていたことから表彰台を諦め、ポジションを護る作戦を決めた。次のレースは2週間後にバーレーンで行なわれる。
セバスチャン・フェッテル
「週末通してクルマに満足できなかったけれど、レースはとても苦労した。レースでとても遅かったのは、ピットストップでフィットしたミディアムタイヤで十分なグリップを見つけられなかったことが主な原因だった。チームとしては、まだ4位と5位からそれなりのポイントを得したが、これは、数週間前に目指していた結果ではない」
「これから数日のうちに、我々はデータを詳細に分析して次のレースに備えます。ボクたちが集めた情報をすべて見ることで、より良い理解を得ることができると確信しています。今日、いまできる最善だったと思います」
シャルル・ルクレール
「スタートで、フェルスタッペンをパスすることに成功し、メルセデスと戦っていたセバスチャンと並んでスペースを見つけて良いスタートを切りましたが、最初のコーナー出口で、草の上にはみ出さなければならなくなり、マックスの先行を許しました」
「最初はドライブが簡単ではなかく、最初のコーナーでちょっとしたミスをしていたため、ピットストップでハードタイヤを装着することにしまし、それ以クルマがかなり改良されて、プッシュすることができました。終盤、ボクはセバスチャンに迫っていましたが、トップ3が今日のボク達の達成できる囲内になかったので、チームはポジションキープをきめました」
「ボクちはエンジニアと協力して、期待していたほど強くなかったのかを理解しようと試みます」
マティア・ビノット・チーム代表
「金曜日から、私たちはこのトラックに馴染まなかった。セットアップのために多くの作業を行なったけれど、適切なバランスを見つけることができず、また適格なパフォーマンスでも、アルバートパークのコースにの適応に苦労しました」
「レースでは、最初のスティントで追いつこうとしましたが、シャルルはわずかなミスを犯し、それは彼がレースのリーダーのペースで走ることができないことを意味した。ピットストップ後、セブのクルマは、ミディアムタイヤで正しいグリップレベルを見つけることができなかったので、ドライバーは、ライバルを攻撃することができなかった」
「フェッテルがフェルスタッペンを撃退することができなかったとき、タイヤを管理して、レースをゴールすることを最も重要なことと決め、シャルルがフェルスタッペンに追いついたときに、リスクを冒さないことが賢明に思えた」
「オーストラリアで集めたたくさんのデータを検証し、2週間の時間でバーレーンでのレースで競争力のレベルに戻る方法を考え出すために、それを使います」
【STINGER】
photo by FERRARI