「偉大なる父の息子になれてうれしい」
「非常にポジティブ」と、F2のテストを終えたミック・シューマッハは言った。ミハエル・シューマッハの長男、ミックは、今シーズン、ヨーロンパF3のタイトルを手土産に、F2に参戦する。そのテストでトップタイムを記録して、インタビューに応えた。
「F2はよりパワフルで、F3より大きくて速いけれど、ある意味、ダルな感じで、F3に比べるとダイレクトではないことを、特に大きなコーナーでより大きなGを感じます」
「でも、高いスピード以上に、タイヤの機能が違います。タイヤにいかに仕事をさせるかを確認することが、次のチャレンジになります」
また、フェラーリ・ドライバー・アカデミーに抜擢されたことについては、
「ボクは可能な限り、最大限のものを手に入れたいと思っているので、FDAに選ばれたことは非常に嬉しく思っています」
さらに、7回のワールドチャンピオンを父親に持つプレッシャーについて問われたミックは、
「私の父親と比較されることは決して問題ではなかったです。ボクにとってはとても単純です。父は偶像であると同時に私の父でもあった。私は彼の近くにいることを光栄に思っています、そして彼は特別です」
ドライビングテクニックはもちろん大切だが、プラス思考こそが総ての源であることを、偉大な父を持つ息子は証明しようとしている。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
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