レッドブル、モンスターエナジー、リッチ・エナジーの効能–F1を支えるエナジードリンク?!
1968年、それまでナショナルカラーがF1のボディカラーだったところに、ロータスが“ゴールドリーフ・カラー”のペイントで登場して歴史が変わった。それまではブルジョアの遊びだったF1GPが、ビジネスに方向転換するきっかけをタバコ資本が創ったことになる。
以後、IT企業や自動車メーカーがスポンサーとなってF1は歴史を重ねたが、現在のF1にとってエナジードリンクが大きな役割を担っている。
エナジー・ドリンクは、“本来の効果を期待するなら、350cc缶を200本飲まないと効かない”、という風説がある。そもそもエナジードリンクは、気分で飲むものだ、とも。
しかし、ことF1に限れば、エナジードリンクは、なかなか鋭い効果を現していると言えるかもしれない。
レッドブルは三強の一角を占め、ホンダ・パワーを搭載してますますエネルギッシュ。メルセデスはモンスター・エナジーがフォローし、HAASは、今年から黒と金のリッチ・エナジーのスポンサー・カラーになってから、一段と力をつけてシーズンを闘っている。
最後に戦列に加わったリッチ・エナジーはイギリスに本拠地を置く。カラーリングは黒字に金のストライプ。オーナーのJPSロータスへの憧れがこの色を選んだきっかけという。JPSは、ゴールドリーフの後にロータスが獲得したスポンサーだった。こんなところでも時代は巡っている。
[STINGER]山口正己
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