バーレーンGPを面白くする6つの要素–フェラーリ、メルセデス、レッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダ

1) メルセデスの予選モード
予選でルクレールは2番手を0.291秒突き放したが、2番手のフェッテル+フェラーリと3番手のハミルトン+メルセデスは、僅か0.03秒差 ハミルトンは、「セバスチャンとは僅差だからね」と不気味な笑い。しかし反面、そこまでの差を予選の一捻りの“パーティモード”でリカバーしてきたメルセデスだが、それでもフェラーリに追いついていない、という事実。単純なスピードでは、フェラーリの勝利の可能性は高いが、落ち着いたレースでメルセデス優位?!
2) 1コーナーまでの距離
ザヒール・サーキットのコントロールラインから1コーナーまでの距離は、501mと長く、ポジションが入れ代わる可能性が高い。ポールポジションのルクレールは「たぶんスタートがカギになるだろうね」と言っている。
3) DRSが3箇所に増設
DRS区間が1カ所増やされてオーバーテイクの可能性が高まった。いつものようにまずはスタートダッシュに注目だが、そこで決まる単調な展開にはなりうそもない?!
4) フェッテルに優先権?!
フェラーリの二人は、どれが優先されるのか。
→ビノット代表「二人はイコールコンディションでシーズンを戦うだろう」
→“フェッテルに優先権”という風の便り。
→フェッテル「前にいるシャルルに権利がある」
5) 期待できるレッドブル・ホンダのミディアムタイヤ
暴れるリヤタイヤの制御に苦労したレッドブル・ホンダ。フェルスタッペンは、「週末通してソフトタイヤのリヤのグリップに苦労したけれど、ミディアムタイヤのロングランでいいぺース。レースになればもっと戦闘力がある」とレースに自信を見せている。
0.06秒差でQ3進出ならなかったガスリーも「ここは巻き返しができるトラック」とレースでの巻き返しを宣言。
ただし、フェルスタッペン+レッドブル・ホンダの0.005秒後にハースのマグヌッセンがいるのも忘れてはならない。
6) トロロッソ・ホンダのポテンシャル
トロロッソ・ホンダの二人の入賞の可能性は高い。特に、チームがタイヤを間違えるというミスでQ2でアタックできなかったダニール・クビアトはレースでの躍進が期待される。
ただし、この頑張りは、同じく巻き返しを狙うガスリー+レッドブル・ホンダにとっては、目の上のたんこぶになるかもしれない。
[STINGER]山口正己
photo by TOROROSSO




