ホンダ陣営の合同テスト最終日(エンジニア編)
ホンダ・ユーザーは、トロロッソ・ホンダ2台とレッドブル・ホンダ1台が、3日にザヒール・サーキットで最終日を迎えたバーレーンの合同テストに参加した。3台合計で走行した周回は389周、ここでもホンダのパワーユニットのタフネスが証明された。
「今回得られたデータをきちんと反映した上で準備を進めたい」
本橋正充ホンダF1副テクニカルディレクター
「テスト2日目の今日は、途中の雨に悩まされた昨日と違ってドライコンディションの一日となりました。Honda製PUを搭載したマシンは、昨日に続き3台が走行し、プログラムの遅れを取り戻すために、各車ともより多くの周回をこなすことにフォーカスして臨みました。日中は気温が高めで、ドライバーにとっては楽な状況ではありませんでしたが、3台そろって100周超を走行できたことはよかったと考えています」
「PUとしては、昨日実施できなかったセッティング最適化のためのプログラムを行ない、遅れを挽回でき、全体としてはいいテストになったと感じています」
「すぐに来週の中国GPを迎えるので、今回得られたデータをきちんと反映した上で準備を進めたいと思います」
「昨日よりはるかに生産的な一日」
ジョナサン・エッドルス・トロロッソ・チーフレースエンジニア
「昨日は雨で少しイライラする一日でしたが、今日ははるかに生産的なセッションでした。アレックス(アルボン)は、1日半分のテストを1日で効果的にこなすようにしました」
「午前中は、メカニカルセットアップを進めてから、風洞やCFDのデータと実際の走行を比較するため、空気の流れを確認しました。午前中の残りの時間で、6セットの新しいC3コンパウンドのメカニカルなセットアップ作業と、エアロの最適化、そしてタイヤの理解に務めました」
「ある程度の風はありましたが、先週末に比べると風が弱く一貫性がなかったので、週末のバランスを改善するための解決策を見つけることはできませんでした」
「午後は、硬いコンパウンドのタイヤでのロングランの状態を確認し、セットアップの変更がどう影響するかに集中してタイヤのデータを収集し、今後に役立つよう、柔らかいコンパウンドでショートランも走らせて一日を締めくくりました。ダニール(クビアト)は、2020年用のピレリ・タイヤのテストを行ない、タイヤの可能性について学びました」
「今日もクルマは問題なく動作し、アレックスが774km、ダニールが601kmを走破しました。これはドライバーとチーム全体の功績といえます。来週の中国GPの成果につなげるために、数日のうちに分析しなければならないデータがたくさんあるのはいうまでもありません」
【STINGER】
photo by REDBULL