説得力モリモリ–ホンダ陣営、中国GP初日のコメント
1000回目のグランプリの初日を終えたホンダ陣営、好感触のスタートでコメントから説得力が伝わってくる。
田辺豊治Honda F1テクニカルディレクター
「中国GP初日のセッションは、残念なことにFP1の終了後にクビアトのPUに異常が確認されました。FP2までに解析の時間がなかったため、PUの交換を決定した結果、FP2の前半を失うことにはなってしまいましたが、迅速な作業で45分の走行時間を確保してくれたチームに感謝しています」
「交換したPUに関しては、早急にHRD-Sakuraに送り返すとともに、データの分析を進めます。他の3台は、通常の金曜と同様にスムーズなセッションを行うことができました。僅差の戦いになっていますので、明日以降さらにセッティングを煮詰めて予選、決勝に向かいたいと思います」
アレクサンダー・アルボン/Red Bull Toro Rosso Honda
FP1:14th / FP2:12th
「今日はとてもいい一日でした。ここはテクニカルサーキットでラインも複数あるので、FP1ではコースの習熟を心がけましたが、すぐに慣れることができました。ラップごとにコースの学習が進んだので、マシンにも少し自信 を持つことができました。FP1で学んだことをFP2で試してみましたが、まだ明日のFP3で取り組みたいことがあります」
「今日の内容には満足していますし、ロングランのペースもかなりいいと思いますが、まだタイムを上げる余力があると思います」
ダニール・クビアト/Red Bull Toro Rosso Honda
FP1:8th / FP2:13th
「FP1は実り多い内容でプランのすべてをこなせました。競争力にも満足していました。FP2は予防的措置としてPUの交換を行ったため、走行時間は少なくなりできることが限られ、周りのマシンが燃料を 多く積んで走行していたこともあって、トラフィックに引っかかる場面も多くありました。それらを差し引いても、ボクらのポジションは満足ですし、明日はこれをさらに進めていかなければなりません。
ピエール・ガスリー/Aston Martin Red Bull Racing
FP1:7th / FP2:10th
「いつもよりよい成果を求めてしまうけれど、今日のプログラムには満足です。ボクらは正しい方向に進んでいると思いますし、マックスはマシンのポテンシャルを示してくれました。FP1、FP2ともに多くのテストを行いできるかぎりの開発を進めました。FP2では、タイムを狙ってアタックしていたラップのセクター3でかなり手応えがありましたが、少しタイムをロスしてしまったので、マシンの伸びしろはまだまだあると思います。今は、明日に向けて集中し、セットアップを向上させなければなりません」
「ここはタイヤのデグラデーションが大きく、コースレイアウトもフロントタイヤ、特に左側に厳しいサーキットなので、予選向けとレース向けのセットアップのバランスを取らなけれ ばなりませんが、チームには知見があるので、明日また前進できると信じています」
マックス・フェルスタッペン/Aston Martin Red Bull Racing
FP1:4th / FP2:3rd
「今日はかなりいい手応えでした。マシンのバランスがよく、ほとんど問題もなかったので満足です。バーレーンでは疑問符が付く結果となりましたが、今日の結果から、課題を解決して上位陣にかなり接近できたという自信を全員が感じてい ます」
「ロングランはよかったのですが、ここ上海ではレース中ずっとタイヤをマネージすることが肝心だけれど、全員が同じ条件。ここまでのペースには満足しているし、今夜はセットアップを微調整します」
「明日、ポールポジションを獲るのは難 しいでしょうし、まだ自分たちの正確なポジションを語るには早いと思いますが、差はかなり詰められているので、レースでは戦えると思っています」
【STINGER】
photo by Honda