メルセデス“阿吽の呼吸”
それは、レース中盤の38周目のことだった。
スタートから1時間少々が経過した15時13分、ルイス・ハミルトンがピットインしたと思ったら直後にバルテリ・ボッタスも連続でピットに入ってきた。メルセデスが間違えたと思ったが、そうではなかった。
2台の差を計算し、ボッタスがピットに飛び込んでくるまでにハミルトンのタイヤ交換が終わっていると読んでの見事な作戦遂行。メルセデスのピット作業は、まさに非の打ち所のない完璧さだった。
マシンが速いだけではない。チームが強いとこんな離れ業も平気でこなしてしまう。メルセデス陣営は完全に“調子にのってしまったか。”フェラーリのビノット代表、頭が痛い?!
[STINGER]山口正己
Movie & photo by Formulaone.com