燻銀パトレーゼ、65歳の誕生日
イタリアが生んだベストナンバー2という表現を本人は好まないかもしれないけれど、燻銀の男は、4月17日に65歳の誕生日を迎えた。
1977年モナコGPに23歳でシャドウでデビュー、その後、アロウズ、ブラバム、アルファロメオ、再びブラバム、そしてウィリアムズ、ベネトンと、渡り歩き、ネルソン・ピケやナイジェル・マンセルとのコンビネーションを思い出させる。
1978年イタリアGPでは、ロニー・ピーターソンをなくしたアクシデントの引き金になったとして辛い時間を過ごしたこともあった。
ナンバー2のイメージができてしまったのは、特に1992年のウィリアムズ時代。マンセルが16戦中14回のポールポジションと、9回の優勝に対して、ポールポジション1回、優勝1回と、ほとんど2位だったことからイメージが完成してしまった感がある。しかし、1992年に限っても、シリーズ2位は、ミハエル・シューマッハとアイルトン・セナを3位と4位に従えた結果だったことも忘れてはいけない。
1980年代から1990年代を語るときに欠くことのできない逸材、リカルド・パトレーゼに幸あれ!!
[STINGER]山口正己
photo by WILLIAMS F1