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トロロッソ・ホンダのクビアト、泣きっ面に蜂!?

ニコラス・トッドも同情気味?!

中国GPのスタート直後、2台のマクラーレンとトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが絡むクラッシュが起きた。

“事件”が起きたのは6コーナー。複雑に曲がり込んで踵を返す1~4コーナーを抜け、ストレースを加速して緩く右に曲がった先の右ヘアピン。

11番手からスタートしたクビアト+トロロッソ・ホンダは、若干スタートにしくじってポジションを下げ、反対に、マクラーレンの2台は、14番手と15番手からスルスル、とクビアトをはさむ形で6コーナーのアプローチにかかった。左にノリス+マクラーレン、右後ろにクビアト+トロロッソ・ホンダ、その左後ろにサインツ+マクラーレンという形で左コーナーを曲がり始めた。コーナリング中に、サインツ+マクラーレンとクビアト+トロロッソ・ホンダが接触する。

接触の直前、クビアトは、ややオーバーステア気味にリヤを流してしまうが、即座に修正して、ステアリングを右に切ってコーナーを立ち上がろうとしてるクビアト+トロロッソ・ホンダの左後輪に、サインツ+マクラーレンの右前輪が接触した。

クビアト+トロロッソ・ホンダは為す術なく左に振られた。そこに、ブレーキングを遅らせてコースを外れたところから強引にコースに復帰してきたノリス+マクラーレンが割り込む形で左から迫り、右後輪がクビアト+トロロッソ・ホンダの左前輪に乗り上げてジャンプした。

言わば、スタート直後の混乱で起きる通常のレーシング・インシデントだったのだが、オフィシャルは、どちらかというと被害者だったはずのクビアト+トロロッソ・ホンダだけにペナルティを与えた。

1981年から1993年までF1に参戦していたディレック・ウォーウィックをはじめとするオフィシャル団は、この一連の接触を、最初にテールを滑らせてサインツ+マクラーレンの方に寄ってしまったダニール・クビアトに総ての責任がある、という判断をしたようだが、こうした状況はレース、特にスタート直後の混乱ではよくあることで、左後ろにいたサインツは、そうしたライバルの動きを察知して、その分スペースを空けておくべきであり、さらには、ノリスにいたっては、コースオフからの戻り方がいたにも唐突で、危険な動きだった。

つまり、クビアトにペナルティを課すなら、サインツとノリスにも同等の罰則があってしかるべきだった、ということだ。

当然、ダニール・クビアトとトロロッソ・ホンダのフランツ・トスト代表は、FIAに不服申し立てをしたが、ペナルティが覆ることはないだろう。

次は、実力で勝ち得たグリッドを護ってスタートを失敗しないことが上位への入り口。

今後、ダニール・クビアトができることといえば、スタートで失敗せず、実力通りのポジションでレースをはじめること。そうすれば、遅いオレンジ色の2台と絡むことはない。

[STINGER]山口正己
photo by Formulaone.com

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