ライブタイムメモ/2019F1GP第4戦アゼルバイジャンGP/マンホールの蓋でセッション中止/バクー市街地サーキット/バクー/フリー走行1
超高速バクーの“市街地戦”は、のっけから“事件”が起きた。なんと、コースに点在するマンホールのひとつのフタが外れて走行してきたジョージ・ラッセルのウィリアムズのボディ下面に接触、ウィリアムズは大きく破損して赤旗が提示され、総てのマンホールの安全確認のため、セッションはそのまま中止となった。
<12時55分>
超の着く高速コース。2km以上の長い直線と狭いコーナーで、21戦中最もリスクが高いといわれバクー市街地コース。
ドライバーのテンションが異様に高くなり、いつにないアクシデントも起きている。
ホンダが進化型のスペック2がレッドブルとトロロッソの4台に供給され、長いストレートでの“炸裂”が期待されている。
☆☆
本日は、ダニール・クビアトの誕生日。
<12時59分>
戦ション開始時間が近づいているが、バルテリ・ボッタスはピットガレージで椅子に深く腰掛けて、エスプレッソをたしなんでいる。余裕の姿勢。
もっとも、ここは普段使われることがないことから、ホコリがコースに載っていて、路面がレース向きになるまで、メルセデスは走る必要がない。
<13時00分>
マグヌッセン+ハースが最初にコースイン。
<13時05分>
レッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダの4台は、1周の確認走行を終えてピット地戻っている。
この段階で、トップ2のメルセデスとフェラーリで走行しているのはルクレール+フェラーリだけ。
<13時12分>
ジョージ・ラッセルのマシンから何かパーツが破損してちぎれ飛んだ。ラッセルはマシンをコース脇に停めてコクピットをおりてマシン下側を覗き込んでいる。
☆☆
マンホールのが犯人!!
溶接されているはずだが、ダウンフォースのために気圧が下がって吸い上げられてしまう?
赤旗。
長いストレートを高速走行中だったので、ウィリアムズは相当な被害を受けたはず。
マンホールの蓋の溶接が必要なはずで、少なくない時間がかかりそう?
ウィリアムズの厳しい経済状態を考えると、不運なアクシデントに同情を禁じ得ない。
<13時20分>
ルクレール+フェラーリとフェッテル+フェラーリだけが連続周回を行なってタイムを記録した。
1. ルクレール+フェラーリ 1分47秒497
2. フェッテル+フェラーリ 1分49秒598
インスタレーションラップ
この時点で、メルセデスの2台だけがピットを出ていない。
<13時24分>
今度は、ジョージ・ラッセルのウィリアムズを運搬中のレッカー車が、アームを跨線橋にぶつけた。破損したクレーンアームからウィリアムズにオイルが降りかかった。嗚呼。不吉な予感。
<13時25分>
ラッセル+ウィリアムズを積んだレッカー車がウィリアムズのピットに到着。
セッション中止で終了。コース全周のマンホールはいくつあるかわからないが、総ての安全を確認しないことにはセッションを再開できないことからの判断。
レッカー車のクレーンが跨線橋に接触してオイルがだだ洩れだったことで、直ぐにラッセルのマシンを降ろせなかった。
セッションは、1時間半の1/3が経過した時点で中断が決定した。
◆フリー走行1結果
1. ルクレール+フェラーリ 1分47秒497 5周
2. フェッテル+フェラーリ 1分49秒598 4周
—-以下、ノータイム
3. グロジャン+ハース 1周
4. ノリス+マクラーレン 1周
5. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ 1周
6. マグヌッセン+ハース 1周
7. サインツ+マクラーレン 1周
8. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ 1周
9. クビアト+トロロッソ・ホンダ 1周
10. クビツァ+ウィリアムズ 1周
11. ラッセル+ウィリアムズ 3周
12. アルボン+トロロッソ・ホンダ 1周
13. リカルド+ルノー 1周
14. フルケンベルグ+ルノー 1周
15. ガスリー+レッドブル・ホンダ 1周
16. ライコネン+アルファロメオ 1周
17. ペレス+Rポイント 1周
18. ストロール+Rポイント 1周
19. ハミルトン+メルセデス 走行せず
20. ボッタス+メルセデス 走行せず
[STINGER]山口正己
photo by Formulaone.com