「4台入賞を目指す」–田辺TD波瀾の超高速バクーを振り返る
大波乱のF1GP第4戦アゼルバイジャンGPの予選、ホンダ・パワー搭載のレッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダは、それぞれ1台ずつが、2列目と3列目からスタートすることになった。
一方、それぞれのもう1台は、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが、金曜日のフリー走行で、計量の指示に従わなかったことでピットレーンからのスタートのペナルティが決まっていたが、予選Q1でトッ プタイムを記録、レースに向けて期待されるスピードを見せ、Q2最後のアタックでトラフィックなどの影響でタイヤをうまく温められなかったトロロッソ・ホンダのアレキサンダー・アルボンは、僅か0.1秒差でQ3進出を逃した。
ホンダF1レーシングの田辺豊治テクニカルディレクターは、2時間に及んだスペクタクルな予選を振り返った。
「今日の予選は波乱含みで難しい展開になりましたが、フェルスタッペン選手が今日もすばらしい走りを見せて4番グリッドを獲得してくれました。また、Red Bull Toro Rosso Hondaとして今季初のQ3進出になったクビアト選手も6番グリッドを獲得し、明日のレースに向けて前向きな結果になりました」
「今週末にあわせて競争力のあるパッケージを準備してくれた両チームのメンバー、そしてHRD-Sakuraとミルトン・キーンズにいるHondaの仲間 たちの尽力に感謝しています」
「ガスリー選手はQ1で全体のトップタイムをマークしたものの、昨日のセッション中のペナルティーにより明日はピットレーンからのスタートになってしまうことは残念です」
「ただ、明日は長いレースになりますし、ここバクーはさまざまな波乱が起こる 可能性があるサーキットですので、12番手からスタートするアルボン選手とともに着実に順位を上げ、入賞圏内を目指してもらいたいと思います。明日のレースは4台完走、4台ポイント獲得を狙います」
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by Honda