ウィリアムズに試練のバクー
スポンサー難で苦戦が続くウィリアムズを、超高速のバクー市街地サーキットで次々に“災難”に襲われている。
初日の金曜日は、フリー走行1でコース上のマンホールが外れてジョージ・ラッセルのマンのマシン下面に激突して大破。ラッセルはモノコックまで傷めたマシンの修復でフリー走行2を走れず、体調不良で会見を欠席する事態となった。
二日目、フリー走行3を18番手と19番手で走行した2台のウィリアムズは、予選で真っ先にコースインしたが、開始から20分になろとしたところで、ロベルト・クビツァが8コーナーでクラッシュ。コース改修のためのロスタイムの原因を作ってしまった。
アクシデントの様子をモニターで見上げていたクレア・ウィリアムズ副代表は、両手で口を抑えてショックを隠せなかった。
災難続きのウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング。名門が少しでも早く負のスパイラルから脱出する日が来ることを祈らずにはいられない。
[STINGER]山口正己
photo by WILLIAMS