メルセデス、着実な進化
シーズン前にカタルーニャ・サーキットで行なわれたテストで駿足を示したフェラーリが、進化型のパワーユニットを2戦早めて投入、エンジンカバーやフロントウィングなどのアップデイトパーツも充実と伝えられ、“スペインGPのペースセッターになる!!”という予測は、少なくとも初日の金曜日には外れている。
フリー走行1、2とも、メルセデスのバルテリ・ボッタスが最速タイムを記録、フリー走行2ではルイス・ハミルトンも2番手に着けて1-2体勢を固めた。
もちろん、まだ金曜日、ここだけで週末を決めるのは早計だが、メルセデスは、新たに、フロントウィングのフラップの形状を進化版に入れ換え、サイドボンツーン周辺のバージボードもアップグレイド、ミラー部分にも大きな変化を施してカタルーニャ・サーキットに現れた。
そして、そうした具体的だが細かいアップグレイド以上に、メルセデスの強さを支えているのが体勢と運営であることも思い出させている。
さて、今日の予選と明日の決勝で、メルセデスが5連覇に向けて強さを固めるのか、それともフェラーリが本領を発揮するのか。気になるフリー走行は、日本時間19時から、予選は同じく22時から行なわれる。
[STINGER]山口正己
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