ホンダ・パワーのスペインGP
スペインGPで、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが開幕戦に続く今シーズン2回目の表彰台を獲得。Hondaのパワーユニット搭載の4台のうち3台がポイントを獲得した。
4番グリッドからスタートフェルスタッペン+レッドブル・ホンダは、3番グリッドからダッシュを決めて2台のメルセデスの間にノーズを入れたものの、体勢を崩したフェッテル+フェラーリをかわし3番手に浮上。2ストップ作戦で、終盤には2番手のボッタス+メルセデスを追い詰める走りを見せた。しかし、2番手奪取に向けてさらにアタック開始をしようとした46周目に、ノリス+マクラーレンとストロール+Rポイントのクラッシュでセーフティカーが導入され、そのままそのポジションをキープし、今シーズン2度目の表彰台を獲得した。
チームメートのピエール・ガスリーも力強い走りでフェラーリの2台に次ぐ6位でフィニッシュ。2ストップのフェルスタッペンに対して1ストップ戦略を取ってセーフティカーのタイミングで2度目のタイヤ交換を行ない、セーフティカ ー明けで前を行くフェラーリのシャルル・ルクレールを抜きかけたが果せず。追いすがるマグヌッセン+ハースをかわして6位入賞となった。
また、レッドブル・トロロッソ・ホンダは、HAASの2台やルノーとのバトルを続けたダニール・クビアトが9位でシーズン4度目のポイントを獲得。アレキサンダー・アルボンも終始トップ10でレースを続けたが、ピットのタイミングで順位を落とし、入賞圏内まで0.1秒差に迫る11位でゴールした。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「チームがアップデートを投入したこのレースで、開幕戦以来の表彰台を獲得できてうれしいです。フェルスタッペンは今日も安定した速さを見せ、万全にレースを進めてくれました。また、2台のフェラーリに続いてガスリーが6位に入賞し、フェラーリといい勝負ができたことも前向きに捉えています。ただ、4台同時入賞をあと一歩のところで逃した点は、非常に悔しく感じています」
「予選、レースとメルセデスの2台との戦闘力の差はまだ歴然としています。ここで得た勢いを維持しながら、今後さらにいい結果を得るべく、懸命に開発を続けます」
【STINGER】
photo by Honda