スペインのセクター3はモナコの序列?!
今週末の2019F1GP第6戦モナコGPに向けて、例年のように22日(15日を修正)木曜日からフリー走行が始まる。
モナコGPは、ガードレールに囲まれたモンテカルロを走る言わずと知れた市街地コースの代表格。21戦中で平均速度が最も低く、マシンの性能よりもドライバーの“腕前”が効くシチュエーションだ。
前戦のスペインGPは、3つのセクターのうち、セクター1と2の高速区間と、セクター3の低速区間に分かれていたが、平均スピードは200km/hほど。モンテカルロ市街地は、平均速度が160km/hほどだから、セクター3だけを切り取るとじんわりとした比較が可能かもしれない。
スペインGPの最終ラップのセクター3のトップ6をみると、なかなか面白いデータが見えた。
もちろん、レースはゴールすることが最優先で、タイヤの消耗具合やライバルとの関係など、それぞれの“事情”の上で走っているから直接比較は若干乱暴だが、セクター1と2のいずれもベストタイムのフェッテル+フェラーリだが、セクター3では6番手。逆に、ハミルトン+メルセデスは、セクター1と2が3番手だが、セクター3がトップタイム。
そしてもう一人、興味深いのが、セクター1と2で6番手のガスリー+レッドブル・ホンダが、低速のセクター3で2番手タイム。なにやら、モナコが楽しみになってきた。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by REDBULL