アロンソ、予選落ち!!
20日に予定されていた第103回インディ500は、雨でスケジュールが遅れて16時半にスタートした。最初に行なわれたのは、最終列の31位から33位のグリッドを決める“last low shoot out”、パンクで予選を失ったフェルナンド・アロンソも予選通過をかけてここで走る。
最初に出撃したのはジェイムス・ヒンチクリフ。
雨と中断のために、路面状況が悪化した状況で、ヒンチクリフは4周とも227マイル/hオーバーで、平均227.543マイル/hを記録した。
続いてコースインしたマックス・チルトンも、227マイル/hで1周目クリアー。ラバーが徐々に乗ってくるが、タイヤはタレてくる。マックス・チルトンの2周目は225マイル/h、3周目と4周目は226マイル/hで、平均226.192マイル/h。
続いてフェルナンド・アロンソがコースイン。220マイル/hでウォームアップを行ない、227.777マイル/hの1周目、悪くない。
2周目と3周目も227マイル/hをキープしたが、ジェイムス・ヒンチクリフよりやや遅れ気味。ラストラップもスムーズにこなして227.353マイル/hで3番手に着けた。
これでマックス・チルトンがバンプアウトされるボーダーライン。6台出走して3台が最終列に加わる権利を与えられる。
4台目は、セイジ・カラム。マックス・チルトンと同じ218マイル/hでウォームアップを終えてアタック開始。1周目は228501マイル/h、速い!! 女性唯一のインディカー・ウィナーのダニカ・パトリックが一押ししているだけのことはある?! 2周目3周目も227マイル/h、4周目も277マイル/hに入れて、227.740マイル/hでマックス・チルトンがはじき出された。ダニカの予想は、鋭いかもしれない?!
次に弾かれるのは、フェルナンド・アロンソ。残るは2台。パトリシオ・オワードと、カイル・カイザーだが、オワードは、1周目に227.149マイル/hで、この時点でアロンソの平均より遅いので、権利を失った。結果は、227.092マイル/h。残念ながら届かず。
残るは1台、カイル・カイザーだけとなった。ボーダーライン上はフェルナンド・アロンソ。誰がこんな状況を予測しただろうか。
220マイル/hでウォームアップを済ませたカイザーの1周目は227.720マイル/h。その後も安定して227マイル/h台をつなげて、3番手。フェルナンド・アロンソのバンプアウトが決まった。
雨の心配を押して、あっと言う間にモニターのデータが消え、トップ9が参加してポールポジションを決めるセッションが始まった。本来なら、ここに参加するはずだったフェルナンド・アロンソは、33台に残れずに舞台から消えた。
[STINGER]山口正己
photo by INDYCAR