ガスリー+レッドブル・ホンダ、手痛いペナルティ!!
抜けないモナコで、ピエール・ガスリーに手痛いペナルティが課せられた。
25日に行なわれた予選のQ2で、スローダウンしてミラボーへの下り区間を走っていたガスリー+レッドブル・ホンダは、本来なら右のラインを走らなければならないところを、レコードラインである左側を走行し、ロメイン・グロジャンのハースのアタックを阻害したことで、3グリッド降格を受けた。
Q2最後のアタックで、グロジャン+ハースが、スロー走行していたガスリー+レッドブル・ホンダに追いついたのが、コースの最も高いオテル・ド・パリのコーナーから豪快に下り区間にかかる見せ場。ジャンプするように左のガードレールをかすめて駆け抜ける地点だった。スピードダウンを強いられてアタックを台無しにされたグロジャンは、ピー・ワードでガスリーを背後から罵ったが、Q3進出ができなかった。
ガスリー+レッドブル・ホンダは、3グリッド降格でグリッドは8番手に下げられた結果、皮肉なことに、グロジャンのチームメイトのケビン・マグヌッセンが、グリッドがひとつ上がって5番手からスタートすることになった。
同じく、フルケンベルグ+ルノーのアタックを阻んだとして、アルファロメオのアントニオ・ジオヴィナッツィも18番手グリッドに降格となった。
第4戦のアゼルバイジャンGP前に、リヤサスペンションの不具合が発見され、以後、見違える走りを見せ、モナコでも好感触で5番手タイムを記録したピエール・ガスリー。モナコの3グリッドは、他のレースよりはるかに大きな代償となってしまった。
[STINGER]山口正己
Photo by Haas F1 Team