ルクレールとガスリーは雨乞い?!
モナコGPの予選は、歴史に残るドラマ満載の1時間だった。
メルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンの劇的なポールポジション争いも強烈だったが、逆方向のインパクトも起きていた。
最初のショックは、2時間前のフリー走行3で最速だったシャルル・ルクレールのQ1落ち。
ルクレール+フェラーリは、セッション開始4分後に1分12秒を記録、3時14分時点で6番手にいた。しかし、その後、グングン改善する路面コンディションの中で、ラップタイムが更新されてQ1は進んでいたが、フェラーリは、ルクレール+フェラーリを2回目のアタックに出さずに“静観”。
逆に、17番手に後退していたセバスチャン・フェッテルを15時16分時点で送り出し、15時19分にベストタイムが記録されたが、その時15番手だったルクレール+フェラーリがQ2へのボーダーラインから弾き出された!!
こうして、“なぜフェラーリがシャルル・ルクレールを二度目のアタックに出さなかったのか”、というイタリアメディアの格好の題材が提供された。
そして、予選最後のショックは、ピエール・ガスリーのペナルティ。Q2でグロジャン+ハースのアタックを阻んだとして、3グリッドの降格が決まった。
ルクレール+フェラーリは16番手から、ガスリー+レッドブル・ホンダは8番手からのスタートになる。モナコは抜けないことで名高いが、今年は様子が違う。抜きにくさに変わりはないが、F2で松下信治が9位から2位になっている。F1とF2は別物、という意見もあるが、もうひとつドラマのために、雨の可能性が取り立たされている。天気予報は、湿度80%で降水確率12%。微妙な状況で15時10分のレース開始を待っている。
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI/REDBULL