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覆らなかった5秒ペナルティ事件の裁定

笑顔は戻らなかった。

カナダGPでの『5秒ペナルティ事件』について、フェラーリが“決定の見直し”のために新たな証拠を提出し、これを受けてフランスGPスケジュール開始の21日、FIAはフェラーリの“提案”を、各チームの代表者を集めて検討したが、フェラーリが提出した証拠に、“新たな真実なし”として却下した。

formulaone.comによると、フェラーリから提出された証拠は、以下の7件。

1) 車の姿勢を示すデータを含むフェッテル+フェラーリの車のテレメトリーデータの分析。
2)レース後に作成されたカメラビュー(正面図、平面図、フェッテルとハミルトンの車載カメラのビデオ分析。
3) 元F1ドライバー、カルン・チャンドックがレース後にSportsで行なったビデオ分析。
4) F1 Limitedがレース後に流したフェッテルのビデオ映像。
5)レース後のビデオ映像。
6)ハミルトンとフェッテルそれぞれのGPSレースラインデータの分析
7) フェッテルの証言

スチュワードは、証拠1)、2)、5)、6)、7)は、「競技終了前に入手可能」と判断。3)は、「第三者による個人的な意見で、新たな意味はなく、関連性がない」とコメント。4)は、「このビデオに含まれる証拠は、他のビデオの中で見ることができ、新しく重要ではなく、関連性なし」とした。

この裁定に対して、スクーデリア・フェラーリのマティア・ビノット代表は、「我々フェラーリにとってだけでなく、多くのファンにとっても、F1のあり方を否定する大変残念の裁定だ」と声明を出した。

 [STINGER]山口正己
photo by FERRARI

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