フリー走行2で見えたオーストリアGPの勢力図
上の表は、オーストリアGPの初日フリー走行2の結果だが、この小さな表には、オーストリアGPの勢力図や、ドライバーの力量などが満載されている。
◆接近戦
まず、接近したタイム。トップ10がすべて1分05秒台。実は、12番手までが1分05秒台という超接近戦だった。もちろん、コースが短く、ラップタイムも1分そこそこなので、いつもより差が縮まるのは当然だが、綺麗に並んだタイムは気分がいい。
◆メルセデスの天下ではない
バルテリ･ボッタスがクラッシュしたこともあるが、メルセデスが2番手と4番手。去年もメルセデスの二人はともにリタイアを喫している。
◆ガスリーの頑張り
フェルスタッペン＋レッドブル･ホンダがクラッシュしたが、その分をチームメイトのガスリーが回収した。短いが高速でリスキーなレッドブル･リンクでのタイムは、注目に値する。
◆ハースの復調
ここまで、タイヤとのマッチングで苦しんで下位に埋もれていたハースF1チームだったが、ロメイン･グロジャンが6番手、ケビン･マグヌッセンも11番手に着け、ようやく力が見えてきた。小松礼雄エンジニアも一安心か。
◆マクラーレンの好調
フランスで突然変異のような大活躍をしたマクラーレンがここでも好調。スペインGPから陣頭指揮をとっているアンドレアス･セイドル･エンジニアの采配が功を奏しはじめたか。
［STINGER］山口正己
