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フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ、鬼神の追い上げ–2019F1GP第9戦オーストリアGP決勝

2019F1GP第9戦オーストリアGPは、これぞF1GPと言える手に汗握るレースだった。主役は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。スタンドを埋めたオレンジ色のTシャツを総立ちにさせ、世界中のファンを楽しませた。

2番手グリッドからスタートしたフェルスタッペン+レッドブル・ホンダは、スタートで出遅れ、8位まで落ちだが、そこから鬼神の追い上げを展開。14秒あったトップとの差をジワジワと詰め、71周レースの残り3周でトップを快走していたシャルル・ルクレールのフェラーリに追いつくと、激しいバトルが勃発。

フェルスタッペン+レッドブル・ホンダがDRSを使って一端前に出たが、ルクレールもガンとして譲らず、ポジションを取り返し、素晴しいレーシングバトルが展開した。

決まったのは、71周レースの69周目。ストレートからの右コーナーでフェルスタッペン+レッドブル・ホンダがルクレール+フェラーリのインを刺した。ルクレール+フェラーリも譲らず、フェルスタッペン+レッドブル・ホンダの方にステアしてホイール同士が軽く接触。フェルスタッペンがルクレールを押し出す形でオーバーテイクした。

競技団は、この接触を“審議対象”としたが、フェルスタッペンは、「相手がこちらにステアしてきた。これはハードレーシングだ。これが認められないなら家で寝ていた方がいい」ときっぱり。ルクレールは表彰台でシャンパンファイトを行なわなかったが、勝ったのはマックス・フェルスタッペンだった。

表彰台には、田辺豊治テクニカルディレクターが登壇し、競技団の一員として表彰台に上がっていたゲルハルト・ベルガーがハグした。1988年のマクラーレン・ホンダ最強時代のドライバーとエンジニアの“再会”だった。

シャンパン・ファイトに加わった田辺豊治TD。

3位にバルテリ・ボッタスのメルセデスを挟んで、フェラーリのセバスチャン・フェッテルが4番手、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)と続いた。

ルイス・ハミルトンは、高速コースに向けて、冷却をギリギリに絞り込んだエンジンで挑んだ結果、オーバーヒートに苦しんだ。メルセデスの独走状態から、進化したフェラーリ、そしてレッドブル・ホンダとの三つ巴の勢力図に移行を感じさせるレースだった。

◆オーストリアGP決勝結果
1. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
2. ルクレール+フェラーリ
3. ボッタス+メルセデス
4. フェッテル+フェラーリ
5. ハミルトン+メルセデス
6. ノリス+マクラーレン
7. ガスリー+レッドブル・ホンダ
8. サインツ+マクラーレン
9. ライコネン+アルファロメオ
10. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
11. ペレス+Rポイント
12. リカルド+ルノー
13. フルケンベルグ+ルノー
14. ストロール+Rポイント
15. アルボン+トロロッソ・ホンダ
16. グロジャン+ハース
17. クビアト+トロロッソ・ホンダ
18. ラッセル+ウィリアムズ
19. マグヌッセン+ハース
20. クビツァ+ウィリアムズ
※詳細結果

[STINGER]山口正己
photo by Honda

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F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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