ルクレールの言い分–カナダの勝利を今すぐ返せ?!
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダに急襲され、初優勝をまたもや取り逃がしたシャルル・ルクレール。抜かれた時のスピードは明らかに劣っていたが、彼の立場からすれば、ムチャされたというしかない。
今回は、ボッタス+メルセデスとのバトルを優位にするために、早めにピットインしたが、それが結果としてフェルスタッペン+レッドブル・ホンダのタイヤ交換より早いタイミングとなり、遅くタイヤを交換したフェルスタッペン+レッドブル・ホンダに比べて、終盤、タイヤが辛くなってペースが落ちていた。
似たような状況がカナダでもあった。カナダGPのフェッテル+フェラーリは、ハミルトン+メルセデスの追撃から逃れるのは、燃費の問題で楽ではなかった。フェッテルは、燃料を使うストレートではスピードをセーブして燃料を持たせ、コーナーの進入速度を高く取ることでしのいでいた。シケインをオーバーシュートしたのは、その無理がたたった結果だった。
しかし、ルクレール、最後にはフェルスタッペン+レッドブル・ホンダに抜かれたが、その前の周の攻防は、まさしくリアルレーシングだった。
ルクレール+フェラーリは、フェルスタッペン+レッドブル・ホンダに一端は交わされたものの、コーナーアウト側で踏ん張ってポジションを取り戻した。この瞬間のテクニックと肝っ玉は、さすがルクレール!!だった。
完敗を喫し、表彰台でシャンパンファイトを行なわなかったルクレールの胸の内を、上の写真が端的に現している?!
[STINGER]山口正己