レッドブルから譲られたシャンペンシャワー
オーストリアGPで優勝したレッドブル・ホンダ。表彰台には、ホンダF1レーシングの田辺豊治テクニカルディレクターが登壇し、感動的なシャンペンシャワーを演じた。
通常、表彰台に上がるのは、コンストラクターの代表者だが、今回、ホンダが登壇した裏に、レッドブル・ホンダの今後にますます期待したくなるストーリーがあった。
オーストリアGPの日曜日、決勝を前に、ホンダF1レーシングの山本雅史マネージングダイレクターと本社取締役2名が、レッドブル・レーシンシグのヘルムートホマルコホマネージャーとクリスチャン・ホナー代表とランチミーティングを行なった。最後に、マルコ博士が、今日、優勝したら、ホンダが表彰台に上がるといい、と提案した。
山本MDは喜んで提案を受け、田辺TDに伝えて、田辺TDの初体験が実現した。
オーストリアGPは、レッドブルの地元中の地元。そこでホンダに表彰台の権利を譲った。レッドブルとホンダの信頼関係が忍ばれるエピソードが完成した。
もちろん、これでホンダがレッドブルに“借り”ができたことにもなるが、この話は、後半戦に向けて、レッドブル・ホンダへの期待を高める効果絶大に違いない。
[STINGER]山口正己
photo by Honda