ホンダのイギリスGP
今週末はイギリスGP。超高速のシルバーストンが舞台になる。
ホンダが初めてシルバーストンを走ったのは1965年。リッチ・ギンサーのRA272が、甲高いV12のホンダ・ミュージックを響かせて予選3番手となったが、レースはリタイアした。ホンダF1デビューの1964年は、予定が遅れ、当初のデビュー予定だったイギリスGPに間に合わず、次のドイツGPがデビューの舞台となった。
1983年から始まる第二期ホンダF1時代は、チャンピオンエンジンとして君臨する前段階に、スピリットというホンダ出資のチームにV6ターボを搭載し、7月16日の第9戦のシルバーストンがデビューの場となった。
そして、ホンダとイギリスGPといえば、1987年の上位独占が印象深い。ナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ホンダ)/ネルソン・ピケ(ウィリアムズ・ホンダ)/アイルトン・セナ(ロータス・ホンダ)/中嶋悟(ロータス・ホンダ)が1-2-3-4でチェッカード・フラッグを受けた。
2009年は、第9戦イギリスGPでルーベンス・バリチェロが3位に食い込み、これが第三期F1最後の表彰台となった。
今年のイギリスGPは21戦中の第10戦。フェルスタッペン+レッドブル・ホンダの前戦オーストリアGPの優勝で勢いに乗るホンダが、パワーサーキットのシルバーストンでどんな走りを見せてくれるのか、期待が高まっている。
[STINGER]山口正己
photo by Honda