「決勝に自信」(フェルスタッペン)–ホンダ・パワーのイギリスGP予選
超高速コースのシルバーストンのイギリスGP予選は、激戦中の激戦となり、ホンダ・パワー搭載の4台中3台がトップ10入りを果たした。マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーのレッドブル・ホンダは、ポールポジションのボッタス+メルセデスと僅か0.2秒差で4-5番手、トロロッソ・ホンダもここ数戦の不調を脱するスピードを見せた。
マシンバランスの最適化に苦戦したトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、0.072秒差でQ1敗退して17番となったが、チームメートのアレキサンダー・アルボンは、モナコに続く二度目のQ3入りを果たし、最新のパワーユニットを投入して調子を上げたルノーのニコ・フルケンベルグを押さえ込んで9番グリッドを得た。
また、金曜日のフリー走行1のトップタイムで注目されたピエール・ガスリーは、フェルスタッペンに迫る勢いを見せ5番グリッド。レースを楽しみなものにし、レッドブルの二人は、スタートタイヤに義務づけられるQ2をミディアムタイヤでクリアー、有利と見られるミディアムタイヤでのスタートの作戦を成功させている。
田辺豊治テクニカルディレクターのコメント
「3台がQ3に進出することができました。アストンマーチン・レッドブ・レーシングの2台は、フェルスタッペン選手が4番手、ガスリー選手が5番手といいポジションですので、明日のレースで表彰台争いに絡めるよう、きっちりと準備を進めます」
「レッドブル・トロロッソ・ホンダのアルボン選手も、モナコ以来のQ3進出を果たし9番手ですので、明日は確実にポイント獲得につなげたいと思います。クビアト選手については、非常に僅差でQ2進出を逃したのは残念でしたが、ロングランペースは悪くないので、ポイント 圏内を目指してチャレンジを続けていければと考えています」
◆アレキサンダー・アルボン
フリー走行3: 10番手
Q1: 1分26分482
Q2: 1分26分403
Q3: 1分26分345(9位)
「走れば走るほどマシンのバランスもよくなり、予 選をうまくまとめることができたと思う。マシンの仕上がりにはとても満足していますし、このサーキットが大好き」
◆ダニール・クビアト
フリー走行3: 13番手
Q1:1分26秒721 (17位)
「マシンのバランスにあまり納得がいかず、自分のリズムがつかめずにいる。FP3で著しい改善が見られたが、予選では思ったようなマシンのパフォーマンスは発揮されず、僅差の中団で僅かな差でQ2進出を逃してしまった」
◆ピエール・ガスリー
フリー走行3: 4th
Q1: 1分26秒273
Q2: 1分26秒038
Q3: 1分25秒590 (5位)
「チーム一丸となって改善に努め、万全な体制で予選に臨めた。Q3では完ぺきなラップとはならなかったが、ミディアムタイヤで5番グリッド、手応えもあるので、あとは明日の決勝に集中するだけ。マシンの仕上がりにも十分自信がある」
◆マックス・フェルスタッペン
フリー走行3: 5番手
Q1: 1分25秒700
Q2: 1分25秒848
Q3: 1分25秒276(4位)
「高速ののここでいいタイムを出すにはマシンに十分な自信が必要だが、予選でいいセットアップを見つけることができたが、アクセルレスポンスの問題で低速コーナーでタイムロス、『すべてパーフ ェクトだったらポールポジション争いもできたかもしれない』と思うと歯がゆい。決勝レースには自信がある」
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by Honda