順調、イギリスGP初日のホンダ・パワー
ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブル・ホンダもトロロッソ・ホンダも、順調な滑り出しを見せた。
超高速、飛行場跡地の吹きっさらし。強い風がコントロールを狂わせる厳しい条件の中で、2019F1GP第10戦イギリスGPが始まった。
気温は20度前半で、昨年の30度超に比べるとタイヤにとっては安定方向のコンディション。しかし、今年供給される3種類のタイヤは、去年に比べて一段柔らかいコンパウンドで難易度をあげていた。
その状況の中で、ホンダ勢は、フリー走行1でピエール・ガスリーのレッドブル・ホンダがトップタイム、ボッタス+メルセデスを挟んで
マックス・フェルスタッペンが3番手とセッションのペースセッターとなった。
フリー走行2では、メルセデスの2台がトップに君臨したが、ピエール・ガスリーがフリー走行1で記録したタイムは、2位以下を0.5秒の差をつける駿足だった。
何人かのドライバーがコースオフのために赤旗中 断となるなど、難しい状況でセッションが進み、アルボン+トロロッソ・ホンダも芝生を横切りコースオフした一人だったが、トロロッソ・ホンダは、アレキサンダー・アルボンが9番手、ダニール・クビアトは13番手とまずまず。
フリー走行2では、ガスリーがトップと0.5秒差の5番手、風に翻弄される結果となったフェルスタッペンが7番手、アルボンが9番手、クビアトは10番手と0.011秒差の11番手と、4台がトップ10入りできそうな仕上がりを見せた。
田辺豊治テクニカルディレクター
「今日のイギリスGP初日は、新しいトラック舗装や、強い風の影響などを少々受けましたが、大きなトラブルなく順調な一日となりました。特にここ数戦やや苦しんでいたトロロッソ・ホンダの2台がまずまずのポジションにいることは、ポジティブだと思っています」
「先日、シルバーストーンサーキットでのグランプリ開催について、新たに5年契約の締結が発表されましたが、ここはHondaにとって数々のすばらしい思い出があるサーキットですし、喜ばしいことだと感じています」
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by Honda