ドイツGP予選直前トピックス
2019F1GP第11戦、21戦のちょうど折返点となるドイツGPの予選日、最後の調整を行なうフリー走行3で、フェラーリ、レッドブル・ホンダ、メルセデスが拮抗したタイムを記録した。
最速はフェラーリのシャルル・ルクレール。僅差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが追っている。ルイス・ハミルトンは、最終コーナーのアウト側の限界線を越えて最速タイムを抹消され、HAASのケビン・マグヌッセンに5位を譲って6番手に甘んじた。
しかし、ルイス・ハミルトンは、セクター3の駿足を武器に、予選では別の顔を見せるはず。セクターは、1と2が高速、3が低速。フェラーリとレッドブルは、1と2が速いが、メルセデスは3で別格のスピードを見せている。ソフトタイヤのグリップがモノをいうここまで、タイヤをいかに持たせる走りができるかが予選の見どころになる。
予選の“本気モード”になったとき、パワーユニットの“一捻り”をポケットに持っているメルセデスがどう出るか不気味だが、目が離せない予選になりそうだ。
昨日、クラッシュを喫したレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、確実に修復されたマシンで、まずまずの8番手。気合が入る一発勝負の予選での走りが注目される。
ちなみに、今回、ハミルトン+メルセデスがタイムを抹消されたことで分かる通り、最終コーナーの白線(実際にはブルーと白のライン)を越える“4輪脱輪”が厳しくチェックされている。ここは、ストレートに向けてできる限り早めにアクセルオンしたい場所。全員がそこを慎重に行かねばならなくなった縛りは、ここでクラッシュしているピエール・ガスリーにとってはラッキーな流れと言えるかもしれない。
◆ドイツGPフリー走行3結果
1. ルクレール+フェラーリ 1分12秒380
2. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ 1分12秒548
3. フェッテル+フェラーリ 1分12秒644
4. ボッタス+メルセデス 1分12秒890
5. マグヌッセン+ハース 1分12秒893
6. ハミルトン+メルセデス 1分12秒965
—-以上、1分12秒台
—-以下、1分13秒台
7. サインツ+マクラーレン
8. ガスリー+レッドブル・ホンダ
9. ライコネン+アルファロメオ
10. グロジャン+ハース
11. ペレス+Rポイント
12. フルケンベルグ+ルノー
13. アルボン+トロロッソ・ホンダ
14. ノリス+マクラーレン
15. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
16. ストロール+Rポイント
17. クビアト+トロロッソ・ホンダ
18. リカルド+ルノー
—-以上、1分13秒
—-以下、1分15秒台
19. クビツァ+ウィリアムズ
20. ラッセル+ウィリアムズ
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI