地元ドイツの予選をトラブルで失ったフェッテル
予選開始から6分経過した15時06分、Q1のアタックに出た直後に、セバスチャン・フェッテルからフェラーリのチームに無線が届いた。「エンジンの不具合でパワーが出ない」。ピットは、「ゆっくりピットに戻って」と指示を出し、フェッテルは喪失感の中でゆっくりとピットに戻った。
フェッテル+フェラーリはガレージに入れられてエンジンフードを外して確認作業が行なわれたが、即座に修復が効くトラブルではないことを確認したチームは、フェッテルにそれを伝え、フェッテルはコクピットから降りた。
「何か分らないけれど、ターボの空気の流れに何か問題があったようで、ゲームオーバー。クルマが素晴らしかっただけにガッカリだよ」
「明日のレースは楽しみだけれど、後ろからスタートするより、前からの方がはるかによかったよね」
フェッテル+フェラーリグリッドは20番手。産まれた実家から50kmのホッケンハイム・リンクで、ドイツの星はガックリと肩を落とした。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by FERRARI