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ルノーは大丈夫か?!

 


ルノーF1チームの機材を運搬するトランスポーターが、ドイツGP会場のホッケンハイム・リンクから、連続開催のハンガリーGPのハンガロ・リンクに向かう中間地点の幹線道路のM1上で事故に遭ったのは、ドイツGP翌日の7月28日月曜日。その後、ルノーF1チームから、以下のようなステイトメントが出された。

「ルノーF1チームのトラックが、ハンガリーのジュール近郊のM1で事故に遭ったことを確認している。法を遵守した運転をしていたドライバーは、救出されたが、意識があり、重症を負ってはいない。ドライバーは、検査のためにハンガリーの病院に運送され、他の車両は事故に巻き込まれることはなかった」

事故の後にルノーF1チームから出されたコメントはこれだけ。一部の報道には、救出されたドライバーが肩を骨折していたという情報もあるが、問題は、トラックの“中身”だ。

F1チームのトラックと一口に言っても、運ぶものは3種類に大別できる。

1) チームの2台のF1マシン。
2) マシンのパーツやピットガレージの設備。
3) ホスピタリティ用の機材や食材。

1)は、スペアカーがなくなった現在は、2台のマシンとなった。
2) のパーツには、モノコックやエンジンも含まれる。さらに、ピットガレージの中に設置されるコンピュータを含む計測機器や、通信システム一式や、パーテーションなどの部材もここに入っている。
3)のホスピタリティ用機材も少なくない荷物になる。ホスピタリティ用機材の中には、テントや食器も含まれる。

古い写真だが、左手前にマシンを含む機材を運搬するトラック、右向こうにホスピタリティ用のトラックが並ぶ。陸路で移動できるヨーロッパラウンドだけで観られる光景。

また、作戦会議室やドライバーの部屋もこのなかに含まれ、大方のチームは、レース用の機材などで4台、ホスピタリティで3台のトランスポーターを用意している。

ルノーF1チームにとって、この事故がどれだけ影響するかは定かではないが、ドイツGPでエンジントラブルとクラッシュで2台そろってリタイアを喫して穏やかではないはずのアビデブール・チーム代表の表情に、笑顔が戻るのは簡単なことではなさそうだ。

[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]

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