新シリーズ・知ろうとF1劇場『Mr.愛すまん』vol.31
◆「持ってますけど、何か?」
大波乱となったドイツGP、この人がまたやってくれました。レーシングポイントのランス・ストロールがギャンブルを成功させて4位。確かハミルトンに周回遅れにされそうなポジションにいたと思ったのですが、ラップリーダーの位置までジャンプアップするとはびっくりでした。ストロールの判断力なのか運の強さなのか分かりませんが、セーフティーカーによるシャッフルの威力を存分に味わいました。
2年前のアゼルバイジャンGPでもまさかの3位表彰台をゲットして周囲をあっと言わせましたが、たまに見せる強烈な一発は「持ってる」ドライバーだなあと思わせます。
持ってると言えば、どのドライバーよりもスポンサーマネーを持ってますよね。父親のカネでシートをゲットして、ぼっちゃんぼっちゃんと揶揄されてましたが、経験を積むことによっていい中堅ドライバーに育ってきてるんじゃないかと思います。
どのチームも欲しいのはワールドチャンピオンが狙えるわずかなドライバーなんですが、喉から手が出るほど欲しいドライバーのもうひとつの要素は潤沢な資金です。
安定したスポンサーマネーを持ち、たまに一発の成績を残す中堅ドライバーとして、今後もF1界に長らく居続ける予感。
illustration & comment by Hiroaki Okazaki
※『Mr.愛すまん』←思わずニヤつくクールな視点を届けます。
※シロウトとは“知ろうと”。STINGERは知ろうとする心の味方。