気になるのは4位以下!?–F1後半戦への期待
21戦中12戦を消化したF1GPは、ハンガリーGPからベルギーGPの間に夏休みを挟んで充電中。9月1日決勝のベルギーGPは、日本GPの鈴鹿サーキットにも似たチャレンジングなスパ-フランコルシャンを舞台に行われる。
ここまでの12戦では、メルセデスが圧倒的な強さを見せているが、前半戦の終盤は、レッドブル・ホンダが躍進し、第9戦から第12戦の4戦で2勝、ここだけ切れ取れば、フェルスタッペン81点、ハミルトン63点と、完全に逆転している。
チームの得て不得手を分析すると、王座メルセデスも鉄壁ではなく、気温が高くなるとパワーユニットやブレーキのオーバーヒートの問題がメルセデスの行く手に立ちふさがる傾向が見える。
フェラーリは、低速コーナーに弱いが、後半戦のスパ-フランコルシャン、モンツァの連戦では、エンジンパワーを活かする高速での強みを発揮しそう。フェラーリにとっての天王山に向けて、フェラーリの仕上がりが注目される。
レッドブルは、ホンダのパワーユニットの信頼性の高さと、シャシーのポテンシャル、そしてマックス・フェルスタッペンの腕と度胸と安静した速さで、特に路面コンディションが悪化する雨で強さを見せている。
これはトップ3の闘いの陰に隠れているが、セカンドグループの闘いも熾烈さを増している。シリーズポイントでは、4位にマクラーレン、5位にトロロッソ・ホンダ、6位ルノー、7位アルファロメオ、8位レーシングポイントが拮抗していて、どこが抜けだすかわからない展開になっている。
スパ-フランコルシャンとモンツァの高速2連戦では、ホンダ・パワーのトロロッソが、再び頭角を現すかもしれない。
その後のシンガポールGPは、何が起きてもおかしくないナイトレース。こちらはSTINGERツアーで現地観戦をオススしておきたい。
[STINGER]山口正己