アロンソ、パリ-ダカへ–インディ500が先じゃないの?!
フェルナンド・アロンソが、トヨタ・ガズーレーシングとのジョイントで、通称“パリ-ダカ”への参戦に突き進んでいる。すでに、トヨタ・ハイラックスでの参戦を想定したテストを5カ月前から始めており、ヨーロッパ、アフリカ、中東で、ラリーレイドの難しさを体験、来年1月の本番に向けて、さらにテストに集中していくという。
F1でのワールドチャンピオン2回、FIA世界耐久選手権のタイトル2回を獲得、ル・マン24時間で2度の優勝を経験するアロンソ。ついでに24時間のデイトナも制覇し、次の目標は世界三大レースのもうひとつ、インディ500のために2020年にはインディカー・シリーズへの全戦参戦を表明したばかりだが、実はパリ-ダカがいつのまにやら入っていた?!
38歳のアロンソは、8月20日から23日まで南アフリカ南部の砂漠でテストを続け、9月13日から南アフリカのクロスカントリーシリーズの第5ラウンドである南アフリカの2019年ハリスミス400参戦を計画している。
ダカール・ラリーは、1978年のイベントの開始以来、ラテンアメリカでの10年間の成功を納めた後に初めてサウジアラビアに舞台を移す。
チームは、アロンソの才能をテストを通じて再確認、「すべてを吸収する準備ができていたことのは明らか。ラリーレイドはフェルナンドにとって新しいものであり、彼はこの挑戦に取り組むスキルと精神を持っていると確信しています」としているが、老婆心ながら、インディ500に集中しなくて大丈夫かという気もしたり。
フェルナンド・アロンソのコメント
「ガズーレーシングでの冒険を続けられることを本当に楽しみにしています。2017年11月にトヨタを初めて運転して以来、ルマンでの2回連続の勝利、チームの世界耐久選手権、チームメイトのセバスチャン(ブエミ)とカズキ(中嶋一貴)とのドライバーズタイトルを達成しました。今年の初めにオフロードラリーの趣味を見つけ、それを延長したいという気持ちになりました。急勾配の学習曲線とはまったく異なる経験になることはわかっていましたが、ハイラックスは素晴らしいと感じ、すぐに自信が持てるようになりました。今後数か月間のトレーニングで、さらにハイラックスのことを知り、チームで働くことを楽しみにしています。ボクは常に、さまざまな分野で新しい課題を追求したいと考え続けてきました。それを実現するために素晴らしいチームにいます」
[STINGER]山口正己
photo by GAZOO RACING