ヤリスWRC上位独占/勝田WRCデビュー戦で得点!!–WRC第10戦ラリー・ドイチェランド
2019WRC第10戦ラリー・ドイツェランドが25日にゴールし、オット・タナックがラリー・ドイチェランド三連覇を達成、ヤリスWRCが1-2-3を独占した。
最終日は、モーゼル河畔に広がる道幅が狭くツイスティなブドウ畑で2本のステージで行なわれ、オット・タナックがシーズン5勝目で、ヒュンダイのティエリー・ヌービルに33点リードしてドライバー選手権首位を堅持。マニュファクチャラー選手権では、ヒュンダイとの差を8ポイントに縮めた。
また、ヤリスWRCでWRCにデビューした勝田貴元/ダニエル・バリット組は、最終日も安定した走りで総合10位で走破、1ポイントを獲得した。
テスト走行もなく、ぶっつけ本番となったWRCデビューをふてぶてしく“勉強”と念じて完走した勝田貴元は、「難しいターマック・ラリーに完走できたことに感謝します」とし、「素晴らしくたくさんの経験ができました。“ビッグボーイ”とチームのみなさん、おめでとうございます!! スペインで会いましょう!!」と次に想いを向けた。
◆2019WRCダイ10戦トップ10
1. オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ トヨタ ヤリスWRC 3h15m29.8s
2.クリス・ミーク/セブ・マーシャル トヨタ ヤリス WRC +20.8s
3. ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ トヨタ ヤリスWRC +36.0s
4. ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー ヒュンダイi20クーペWRC +58.5s
5. ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ ヒュンダイi20クーペWRC +1m16.6s
6. アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー ヒュンダイi20クーペWRC +1m46.2s
7. セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア シトロエンC3WRC +1m56.3s
8. エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム シトロエンC3WRC +2m02.2s
9. ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン フォード・フィエスタWRC +6m22.2s
10. 勝田貴元/ダニエル・バリット トヨタ ヤリスWRC +8m19.2s
WRC次戦は、昨年久しぶりにWRCのカレンダーに復帰したラリー・トルコ。9月12日-15日に、地中海のリゾート、マルマリスに開催地を移し、大きな石が転がる非常に荒れたグラベルで戦われる。高い気温も加わり、クルマに厳しいサバイバルラリーになる可能性が高い。
【STINGER】
photo by Takamoto Katsuta