フェラーリ完璧な1-2!!–ベルギーGP予選
フェラーリが週末を2日連続全4セッションを1-2でまとめた。
1周7km以上と、21戦中最も長く、高低差もあり、難攻不落といわれるテクニカルなスパ-フランコルシャン・サーキットのベルギーGP。29度と、いつになく高い気温の中でスケジュールが進んだが、予選を前にしたフリー走行3で名手ルイス・ハミルトンがコースアウトクラッシュする異変も起きていた。
目まぐるしく展開する予選。スリップストリーム盗み合う状況の中で、小手先の技を使わずに真正面からアタックしたシャルル・ルクレールのフェラーリが、唯一の1分42秒台でシーズン3度目のポールポジションを射止めた。
レッドブル・ホンダは、新参入のアレキサンダー・アルボンが、パワーユニット交換で降格ペナルティが決まっていることから、パワーユニットのマイレージを節約し、タイヤを温存するために、Q2でアタックを辞め、マックス・フェルスタッペンが孤軍奮闘、フェラーリ、メルセデスにつく5番手に落ち着いた。
パワーユニットトラブルに見舞われながら、レーシングポイントがスパ-フランコルシャンでの強さを継続し、新たなパワーユニットを導入したルノーがポテンシャルを上げ、ダニエル・リカルドとニコ・フルケンベルグが6-7番手を占めた。
パワーユニットの全開率が最も高いコースは、パワーユニットへのストレスが大きく、2台のレーシングポイント・メルセデス、ロベルト・クビツァのウィリアムズ・メルセデス、アントニオ・ジオヴィナッツィのアルファロメオ・フェラーリなどが白煙を吹き上げるトラブルに見舞われた。その影響の赤旗でアタックを中断させられたピエール・ガスリーが、フリー走行3で10番手のタイムを記録しながらQ1敗退の仕打ちを受け、チームメイトのダニール・クビアトも同じ運命だった。
明日日曜日の天気予報は、気温が10度下がって雨の可能性も示唆している。
◆ベルギーGP予選結果
1. ルクレール+フェラーリ
2. フェッテル+フェラーリ
3. ハミルトン+メルセデス
4. ボッタス+メルセデス
5. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
6. リカルド+ルノー
7. フルケンベルグ+ルノー
8. ライコネン+アルファロメオ
9. ペレス+Rポイント
10. マグヌッセン+ハース
—-以下、ノックアウト
11. グロジャン+ハース
12. ノリス+マクラーレン
13. ストロール+Rポイント
14. アルボン+レッドブル・ホンダ
15. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
—-以下、Q1ノックアウト
16. ガスリー+トロロッソ・ホンダ
17. サインツ+マクラーレン
18. クビアト+トロロッソ・ホンダ
19. ラッセル+ウィリアムズ
20. クビツァ+ウィリアムズ
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI