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ホンダ・パワーの4人、それぞれのモンツァ

全員が“好き”と口をそろえるモンツァの超高速最終コーナーのパラボリカ。

先週のベルギーGPの悲しい週末から、F1GPは一息つく暇もなく、高速モンツァの連戦に挑む。パワーユニットのポテンシャルが問われるモンツァで、ホンダを積むレッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダの4人のドライバーは、いつになく多弁にイタリアGPへの抱負を語っている。

アントワン・ユベールのことを乗り越えて、全員が「待ちきれない」モンツァの闘いが、今日から始まる。

ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
「悲劇から数日が経ちましたが、アントワーヌ(ユベール選手)のことを考えない日はありません。今週末は再び前を向き、レースに全力を注ぎます」

「モンツァは歴史があり、好きなサーキットです。高速サーキットで、F1マシンで走るとアドレナリ ンが吹き出します。過去には名レースが繰り広げられました。ボクが得意としているサーキットで、昨シーズンの予選では競争力がないと思われている中でトップ10に入ることができました。レースは苦しい展開になりましたが、ともかく今週末 を迎えるのが楽しみです」

「今回はPUをアップデートするため、グリッドペナルティーにより後方スタートになりますが、決勝に照準を合わせてセッティングを進め、そこから上位を目指します。コーナー数が少なくシンプルなサーキットで、スピードを 出すためにダウンフォースを抑えるので、それがレースを難しくします。時速350~360kmからハードブレーキでコーナーに進入する形になりますが、アスカリ、レズモ、パラボリカのコーナーはマシンがスライドしやすく、ドライバーにとっては挑戦しがい があって楽しいコーナーです」

「また、モンツァはスリップストリームのチャンスが多く、エキサイティングなバトルが展開されます。そして、イタリアGPはScuderia Toro Rossoにとっても、イタリアに生活の拠点を移しているボクにとってもホームレースになります」

ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
「スパの週末は、レースに関わるすべての人にとって辛いものでした。一方、ボク自身は、後方スタートから7位でフィニッシュでき、モンツァはスパと同じパワーサーキットなので、期待を持っています」

「イタリアGPはチームにとってホームレースですし、人生の大半をイタリアで過ごしているボクにとっても重要です。11歳のころからイタリアに住み、学校に通いながらカートチームに所属していました。20歳になるまでの10年間をイタリアで過ごしたので、人生の大半を過ごしたここにはたくさ んの友達もいます。昨年もフェラーリで仕事をしたし、ボクにとって大きな意味を持つ場所です」

「まだ子供だったボクにとって、イタリア行きは冒険でした。ロシアと違い、イタリアでは毎週のように カートレースが行われていて、レーサーになる夢を叶えるために、イタリア行きは必須でした。大きな決断でしたが、両親が代わる代わるイタリアに来て面倒を見てくれました」

「ボクはF1ではモンツァでいい成績を収められていません。しかし、ジュニア 時代には何度も優勝していますし、走りがいのあるコーナーがあって好きなサーキットです」

「スパを走り終えて、まだまだ上位で戦えると確信していますし、新しいPUがそれを手助けしてくれるでしょう。シケイン、そしてレズモやパラボリカの高速コ ーナーの攻略がいいラップタイムのカギになります。コーナー数が少ないので、すべてが重要です」

アレキサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「モンツァのレースを楽しみにしています。ゴーカート時代には2年間イタリアに住んでいたので、友達もたくさんいます。先週末はいろんなことがありすぎて、記憶が少しあいまいになっています。ボクが淡々として見えたのも、それが理由のひ とつかもしれません。レースウイークがいつの間にか終わっていたような感じもあったので、振り返る時間をきちんと取り、チームとともに何をすべきかを確認します。5位というのは素晴らしい結果でしたが、まだ課題と改善点があるので、今週末に 向けた‘宿題’をきちんとこなして、マシンの理解を深められるようにしていきます」

「モンツァでは、スパでの取り組みをそのまま継続することになります。引き続き、できる限り多くを学んでいきたいと思います。スパとモンツァが連戦になっている ので、日曜にレースを終え、水曜にシミュレーターへという流れで動くことができ、記憶が鮮明なままレースウイークに臨めます。思い出す時間が不要になるのは、いいことです。ボク自身としては、今回はもっと予選での走りにフォーカスしていくこ とになると思います。予選アタックは楽しいのですが、スパではペナルティーが決まっていて、レースでの走りに重きを置いていました。ボクらにとってモンツァは相性がいいとは言えませんが、今回はマシンの経験があるので、FP1はもう少しスムーズに 進められるはずです。また、先週、サーキットに着くまではチームメンバーのほとんどを知りませんでしたが、みんなとてもフレンドリーで、最高の雰囲気でしたし、どうやって仕事を進めていくのかも理解できました。さらに、先週と違って耳に入 ってくる雑音や忠告なども減るはずなので、より穏やかにレースウイークを迎えることができそうです。現場ではドライビングに関することに集中したいですからね」

「課題はありますが、F2では昨年3位になっていますし、ポールポジションとも0.1秒差 だったので、大失敗はしないはずです」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「スパはさまざまな感情が去来する週末となりましたし、色々考えてしまう部分はあったけれど、2週連戦でそのままレースウイークに入っていけることはうれしく思います」

「モンツァは超高速コースで、ドライブするのは楽しいですが、ボクらに とっては、スパ同様にチャレンジングで相性のよくないサーキットになります。ボクにとっては、高速セクションは楽しいですし、最終コーナーをきれいに曲がるのは簡単ではないですが、気分はとてもいいものです」

「モンツァには長い歴史があり、集まるファンも年間で一番といえるほど情熱的です。グランドスタンドは赤で染まると思いますが、オレンジ軍団もサーキットでボクらを目一杯応援してくれればうれしいです」

[STINGER]山口正己
photo by REDBULL

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