ハミルトンの“反撃”–シンガポールでルクレールにお仕置き?!
ルイス・ハミルトンは、イタリアGPでシャルル・ルクレールに破れたが、シャルル・ルクレールの“やり方”に腹を据えかねているに違いない。
23周目、ルクレール+フェラーリに追いついたハミルトン+メルセデスは、高速レズモでルクレール+フェラーリの背後にッピタリと付き、次のアスカリ・シケインのアプローチで右側(アウト側)に並んだが、ルクレール+フェラーリが寄ってきて、ダートにはみ出し(上の写真)、シケインを曲がれずにエスケープロード通過を余儀なくされた。
これは、次のコーナーのイン側をキープしているルクレールに優先権はあるが、その動きは、相手の都合をまったく無視する微妙なものだった。
もう一度、36周目にも、ルクレール+フェラーリが1コーナーでタイヤをロックさせてシケインをショートカット、加速が鈍って、ハミルトン+メルセデスが追いついたが、ルクレール+フェラーリは進路を左右に振ってポジションを明け渡さなかった。
この動きに対して“審査中”の報告がなされたが、お咎めはなし。このを聞いたハミルトンは、「オフィシャルはシャルルを優遇しているのだろうか」とコメントをし、「今回、やり方が分かったから、次が楽しみ」と追加したという。
徹底した“譲らなさ”がシャルル・ルクレールの真骨頂だが、何かを決意(?)したハミルトンが、次のシンガポールGPで、ルクレールに“お仕置き”をするのかどうか、5回のワールドチャンピオン経験者て34歳のルイス・ハミルトンと、F1が2年目の21歳の“バトル”は興味深い展開を見せそうだ。
[STINGER]山口正己
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