ホンダ・パワーのドライバー決勝コメント
雨の予報が外れ、完全ドライコンディションで行なわれた超高速モンツァのイタリアGPで、ホンダ・パワーの4人は、理想的なレースにはならなかった。しかし、そんな中にも今後への光明は見えていた。
ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
レース : 11位
「17番手スタートだったので、難しいレースを予想していましたが、いろいろなことがあった一日でした。スタートはうまくいき、最初の1周で13番手まで上がることができました。その後うまく進んでいたのですが 、コースオフから目の前に戻ってきたランス(ストロール)との接触を避けるためグラベルに逃げなくてはならず、2つポジションを失いま、それが原因で、9位からはわずか3秒届かず、ポイントを失いました」
「理想的な結果にはならなかったけれど、週末はいいパフォーマンスをみせることができ、グリッド後方からのスタートでもポイント獲得も可能なペースで走行することもできたので、次のシン ガポールは、ペナルティーのないクリーンなレースで、最大のポテンシャルを発揮して戦える一戦となることを期待しています」
ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
レース : リタイア
「すばらしい一戦となるはずでした。リタイアしたときにレッドブル・ホンダと互角に戦えていたので、ポイント獲得の可能性が見えていましたが、マシンにトラブルで、あきらめなければならないのがモータースポーツというものです。周りのマシンと同じようなラップタイムで走行できていて、フレッシュなタイヤですタートしたので、トップ10に入る自信がありました」
「ポイント獲得はで着なかったのはとても残念ですが、ここ数戦のレースで力強さをみせることができていると思うので、いい結果を目指し、次戦のシンガポールに向けて、気持ちを切り替え挑みたいと思います」
アレキサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
レース : 6位
「予定していた通りのレースちならなかったけれど、ポジティブな部分もありました。チームにとって簡単なサーキットではなかったうえに、予選では不運に見舞われた週末でしたが、レースではスタートがうまくいかず、後方から追い 上げなければいけない序盤になりました。残念ながらストレートでオーバーテイクできるほどのスピードはなかったので、コーナーでバトルを仕掛けなければならず、サイドバイサイドの接近戦が多く、グリップを失うことにつながってしまったようでした」
「中盤にコースオフをしたことで、5秒ペナルティーを受けることとなりましたが、レースペースが改善され、スパ(前戦のベルギGPのスパ-フランコルシャン)から大きく前進できたと感じているので満足しています」
「次戦のシンガポールは、多くのダウンフォースが必要なコーナーが多いサーキットなので、よりよいレースができることが期待でき、ポテンシャルを発揮できる自信があるので、期待しいます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
レース : 8位
「オープニングラップの1コーナーでの渋滞の中のブレーキングで、セルジオ(レーシングポイントのペレス)のリアタイヤに接触し、フロントウイングにダメージを負い、ピットインして新しいウイングに付け替え、前にマシンがいない状態で、いいペースで走ることができ、何台かオーバーテイクをしたのですが、不運なことにピットインした直後にバーチャルセーフティカーが導入されてしまい、オーバーテイクした3、4台のマシンの背後につく ことになりました」
「再びオーバーテイクすることはできましたが、タイヤに厳しい状況となり、セルジオの後ろで再び詰まってしまう状況になってしまいました。彼はストレートでとても速かったため、追い抜くことができませんでした」
「 PUのペース面では前進がみられましたが、まだ改善できることがあると感じています。1周目の1コーナーで起きたことを考えると、8位でレースを終えることができたのは悪い結果ではないですが、後方からスタートするとこういったことが起きてしまいがちではあると思います」
「ここ2戦のレースでは難しい状況が続きましたが、やっと通常のレースウイークに戻れますし、もっとトップに近いところでレースができるのではと思っています」
【STINGER】
photo by Honda