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アロンソのリヒテンバーグ400参戦詳細

フロントガラスのない状態で走行するアロンソのハイラックス。

フェルナンド・アロンソは、パリ-ダカ参戦に備え、パリ-ダカでコンビを組む予定のマルク・コマをナビゲターに、9月13日(金)と14日(土)に南アフリカで行なわれたラリーレイド、『リヒテンバーグ400』に、トヨタ・ガズー・レーシングのトヨタ・ハイラックスで出場した。

アロンソとコマのスペイン人コンビは、今大会への参戦に先立って実施されたナミビアとポーランドでのテストセッションを順調に終え、南アフリカ・クロスカントリーシリーズ第5戦で、ハイラックスによる初のラリーレイド実戦出場を果たした。

9月12日(木)は、実際にラリーで走るコースの一部を用いた300kmに及ぶシェイクダウンが行われ、様々な路面でのトレーニングをこなしたのを手始めに走行を重ね、特にコマはラリー中に用いられるコース図や車載ナビゲーションシステムへの習熟を高めた。

13日(金)はプロローグランが行われ、本戦でのスタート順が決定さた。55kmで競われるプロローグランを、10番手でスタートしたアロンソとコマは、前走車が巻き上げる砂埃に苦しめられながらも序盤からハイペースでの走行を続け、前走車をパス。以降は砂埃の少ない中でタイムを上げた。アロンソとコマのハイラックスは、トップと32秒差の3番手。1番手と2番手は、同じハイラックスを駆るヘンク・ラテガンとジニエル・ド・ヴィリエールだった。

14日(土)、3番手から本戦のスタートを切ったアロンソとコマは、スタートから27km地点で転倒してフロントガラスを破損。取り除く作業でタイムロスを喫し、その後はフロントガラスのないまま、最初のループセクション190kmを走行、砂埃の中をゴーグルをかけてのハンディを背負いながら好走を見せた。

昼にサービスに戻って来たハイラックスは、フロントガラスを交換。車体のダメージ修復も行ない、イベント主催者の判断で、午後の2度目のループセクションは埃の少ない先頭でのスタートを切った。

2度目のループセクションでは、スタートして5km地点で鳥が衝突して再びフロントガラスを破損しながら190kmを走破。総合16位でフィニッシュした。

アロンソとコマはこのリヒテンバーグ400で、トウモロコシ畑、起伏に富んだ草原、干上がった川の横断など様々なコンディションのコースを走破し、トータル728kmにわたる走行トレーニングをこなし、スペインの“新人コンビ”は、初のラリーレイドの実戦経験を積んだ。

アロンソとコマの次のトレーニングブログラムは、ダカールラリーの前哨戦的な位置づけで10月3日(木)から9日(水)にモロッコのフェズ近郊で開催されるラリー・モロッコの予定。2500kmのうち1868kmがタイムドスペシャルステージ(競技区間)として競われ、荒れたグラベルや砂丘横断など、様々な状況での走破力と、難しいナビゲーションが求められる。

フェルナンド・アロンソ
「クルマに乗るたびに、常に何かを学び、どんどんハイラックスに馴染んでいます。残念ながら今日は我々にとって厳しい一日となってしまいました。午前中、我々は転倒でフロントガラスを破損してし、視界が悪化してしまったので、フロントガラスを取り払い、その後の走行はゴーグルをして、砂埃の中を走ることとなりました。午後のループでは主催者が先頭でのスタートを許可してくれたので、クリアな視界で走行することが出来ましたが、数km走行したところで、フロントガラスに鳥が衝突して再びフロントガラスを破損してしまいました。その後は、200km近くの間、片手でフロントガラスを押さえ、もう片手でステアリングを握っての走行を強いられました。最高の一日だったとは言えませんが、ハイラックスで多くの距離を走破出来、今後の重要なレースへ向けて良い経験を積むことが出来ました」

【STINGER】
photo by GAZOO RACING

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