合計35ポイント獲得–ホンダのシンガポールGP
緊張感高まるレースになったシンガポールGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが表彰台を獲得し、チームメイトのアレキサンダー・アルボンが6位、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーがポイントを獲得する悪くない結果になった。
スタート直後、フェルスタッペンはスタートポジションの4番手をキープ、チームメートのアルボンも同じく6番手の集団をキープしながら序盤を進めたが、対照的にレッドブル・ホンダの2台は不運に見舞われた。クビアトはミディアムタイヤで14番手からスタートしたが、戦略がマッチせず12周目にピットイン。ハードタイヤへ変更し、作戦変更を強いられ、チームメートのガスリーは、 ハードタイヤでスタートし、最初のスティントをできる限り長く走行しました。レース半ばにミディアムタイヤに交換するためにピットインするまでの間に、3位を走行するなど、本来の走りを見せた。
タイヤ温存のため、上位を走るマシンのペースが上がらない中、フェルスタッペンは19周目にピットインしてハードタイヤに変更。その後、遅めのタイミングでピットインを行ったメルセデスのルイス・ハミルトンの前に出て、3番手にポジションアップ。同じくアルボンも、フェルスタッペンの1周後にピットインし、ポジションアップとはならなかったものの、6番手をキープしながら終盤を迎えた。
その後フェルスタッペンは前をふさぐ2台のフェラーリに迫りながら、後につけるハミルトンからポジションを死守し、今期2勝を含む、4度目の表彰台を獲得し、アルボンは6位に入賞した。
セーフティカー後のリスタートで、ガスリーはまずはレーシングポイントのストロール、続いてアルファロメオのライコネン、ハースのマグヌッセンを次々とオーバーテイクする攻撃的な走りを見せ、8位=4ポイントを獲得した。
ポイント獲得を狙ったクビアトは、ライコネンのオーバーテイクを試みて接触。ピットインを余儀なくされ、15位に甘んじた。
田辺豊治テクニカルディレクター
「今日のレースでは、レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手の健闘と、チームの適切なストラテジーで、予選4番手から一つポジションを上げて3位表彰台を獲得できました。このような形で週末を終えられたことはよかったと感じていますが、一方で、高速のサーキットである前戦のモンツァ続き、低速サーキットのシンガポールでも、フェラーリの速さが際立った週末でもありました」
「トロロッソ・ホンダについては、ガスリー選手が力強い走りでオーバーテイクを見せ、チームにとって貴重なポイントを獲得しました。クビアト選手もいいペースで走行していましたが、接触の影響もありポイント圏外に終わりました」
「ホンダ勢4台の入賞は逃したものの、堅実な走りを見せたレッドブル・ホンダのアルボン選手とともに、3台入賞を果たせたことはよかったと思っています」
「終盤戦でさらなる巻き返しを見せられるよう、これからもプッシュを続けます」
【STINGER】
photo by Honda