ハミルトン+メルセデス、鉄壁のレース!!–ロシアGP決勝
日本GPの前哨戦となった2019F1GP第16戦ロシアGPは、スタート直後にセフティカーが出るアクシデント含みのスペクタクルな展開の末、ハミルトン+メルセデスが、夏休み空けの初勝利を飾った。
土曜日の予選まで、フェラーリが完全にリードしているように見えたが、実はメルセデスは、ポケットに“パワー”を隠していた。
終盤、いったん3位に下がったポールポジションのルクレール+フェラーリは、予選までのムードからして2台のメルセデスを簡単にパスするかと思いきや、DRSを使っても抜けなかっただけでなく、徐々に送れて3位に甘んじた。
フェッテル+フェラーリは、3番グリッドからスタートでダッシュを決めてトップに立ち、ファステストラップを連発してレースを牽引していたが、ピットインの後にパワーユニットのトラブルが出、チームの指示でコース上マシンを止めた。このために出されたヴァーチャルセフティカーの間にピットインしてタイヤ交換を済ませたメルセデスに、マージンを与える結果となった。
セバスチャン・フェッテルは、序盤の走りが讃えられ、ドライバーof the dayに選ばれた。
ハミルトン+メルセデスの勝利は、7月28日の第11戦ドイツGP以来。ハミルトン+メルセデスは、終盤にファステストラップを何度も塗り替えて、優勝の25ポイントにファステストラップの1ポイントを加えてトータル322ポイントとし、シリーズのリードを広げた。
ホンダのパワーユニット勢では、9番手スタートのフェルスタッペン+レッドブル・ホンダが4位までよじ登り、ピットスタートのアルボン+レッドブル・ホンダが、ホンダのパワーと自身の決断力を遺憾なく発揮した果敢な追越し祭りの末、5番手を仕留めた。
トロロッソ・ホンダの2台は、後方スタートから序盤は入賞圏内にいたが、クビアトが12位、ガスリーが14番手でレースを終えた。
次はいよいよ鈴鹿の日本GP。10月11日金曜日に幕を空け、13日日曜日に決勝レースが行なわれる。
◆ロシアGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ボッタス+メルセデス
3. ルクレール+フェラーリ
4. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
5. アルボン+レッドブル・ホンダ
6. サインツ+マクラーレン
7. ペレス+Rポイント
8. マグヌッセン+ハース
9. ノリス+マクラーレン
10. フルケンベルグ+ルノー
11. ストロール+Rポイント
12. クビアト+トロロッソ・ホンダ
13. ライコネン+アルファロメオ
14. ガスリー+トロロッソ・ホンダ
15. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
—-以下、リタイア
クビツァ+ウィリアムズ
ラッセル+ウィリアムズ
フェッテル+フェラーリ
リカルド+ルノー
グロジャン+ハース
[STINGER]山口正己