ハミルトンの6度目のタイトル?!
今日から始まる2019F1GP第18戦メキシコGPは、ルイス・ハミルトンが6回目のワールドチャンピオンを決める可能性がある。
優勝25点でファステストラップ1点なので、1戦で26点が稼げる。残り4戦で104点の可能性があるわけだが、すだにシリーズ3番手のシャルル・ルクレールはハミルトンに115点の差をつけられているから、タイトルの可能性が残っているのはチームメイトのバルテリ・ボッタスだけになる。
そして、ハミルトンがボッタスの望みを断ち切ってメキシコでチャンピオンを決める条件は、以下の5つの条件のいずれかが満たされた場合に限られる。
◆ハミルトンが優勝+ファステストラップで、ボッタスが4位以下。
◆ハミルトンが優勝し、ボッタスが5位以下。
◆ハミルトンが2位で、ボッタスが8位以下。
◆ハミルトンが3位+ファステストラップで、ボッタスが9位以下。
◆ハミルトンが3位で、ボッタスが10位以下。
逆に言えば、ハミルトンは、少なくとも3位にならなければタイトルを決められない。
フェラーリとレッドブル・ホンダがいて、高地の薄い空気で弱点の冷却が厳しくなるメルセデスであることを考えると、実現性は5分5分?
ハミルトン自身は、早く決着を付けて残りを気楽に消化したいだろうが、F1を統括するリバティ・メディアは、アメリカの会社。タイトル決定は、メキシコGPの翌週に控えるアメリカGPまで持ち越したいところか。さらに、残り3戦が、タイトルが決まった後の花相撲にならないために、理想的には最終戦のアブダビまでもつれてほしい?!
それぞれの思惑が交錯して、ただでさえ息苦しい高地のレースは、厳しい闘いになりそうだ。
[STINGER]山口正己
photo by MERCEDES