高地メキシコで力の一端を見せたホンダパワー
高地メキシコで開幕した2019F1GP第18戦メキシコGP。初日金曜日で、ホンダ・パワーは順調な滑り出しを見せた。
レッドブル・ホンダのアレキサンダー・アルボンは、FP2でコースアウト/クラッシュを喫して、走り込みができなかったが、他の3台は、FP1-2ともトップ10に食い込んで、空気が薄い高地でのパワーユニットのハイパフォーマンスを証明した。
FP1で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、トップのハミルトン+メルセデスに0.134秒遅れの3番手。アルボンは初めてのサーキットにも関わらず4番手を記録した。
一方、トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが8番手、ダニール・クビアトが9番手。HondaのPU搭載の4台ともトップ10入りした。
FP2で、アルボンはターン8でリアのグリップを失ってスピン、バリアにクラッシュを喫したが、フェルスタッペンはトップから0.115秒差の2番手。クビアトとガスリーが6番手と7番手。ガスリーは、ミディアムタイヤでの最速タイムを記録し、レースを楽しみなものにした。
高地のため、空気密度が低く、冷却能力やダウンフォースに影響を及ぼすオートドロモ・エルマノス・ロドリゲスで、両チームとも、さらなる改善を目指している。
Honda F1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「ここメキシコは高地ですので、今日のセッションではそれに合わせたセッティングの確認を重点的に行いました。基本的には順調な一日でしたが、さらに最適化が必要な部分もあるので、明日以降の予選と決勝に向けて作業を進めます」
「FP2でのアルボン選手のクラッシュで、走行時間を失ったことは残念でしたが、明日以降のセッションでリカバリーしていければと思います」
「まだ金曜ですが、FP1ではHonda PUを搭載した4台がトップ10入り、FP2でもクラッシュしたアルボン選手以外の3台がよいポジションでトップ10入りと、いいスタートになりました」
「FP2で3台の優秀なポジションを目にすることは勇気づけられます。今後2日間、この勢いを維持したいと考えています」
[STINGER]山口正己
photo by Honda