ライブタイムメモ/2019F1GP第18戦/メキシコGP/オートドロモ・エルマノス・ロドリゲス/決勝
◆ライブタイムメモ–メキシコGP-RACE
2019F1GP第18戦
メキシコGP
メキシコ・シティ
オートドロモ・エルマノス・ロドリゲス
決勝
<12時45分>(日本時間翌27日03時45分)
会場のオートドロモ・エルマノス・ロドリゲス上空は、相変わらず厚い雲に覆われている。気温は21.5度と、週末の中では若干暖かい。
満員のスタンドは、すでにテンションマックスでスタートを待っている。
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダが3グリッドダウンのペナルティを受け、フェラーリ2台がフロントロー、6度目のタイトルが掛かったルイス・ハミルトンとフェルスタッペン+レッドブル・ホンダが2列目に並ぶ。
グリッドから1コーナーまでが長いオートドロモ・エルマノス・ロドリゲスは、何かの“事件”を予感させている。
☆☆
2300mの高地は空気密度が低く、ダウンフォースが減少して、グリップが下がり、ブレーキをロックさせるドライバーが頻発。アクシデントの可能性が高い。
☆☆
先陣争いで注目されるのは、トップ集団だけではない。
セカンドグループで、トップ10に食い込んだマクラーレンとトロロッソ・ホンダ。そしてその後方から地元メキシコのセルジオ・ペレス擁するレーシングポイントの争いも注目の的だ。
<12時54分>
メキシコ国歌斉唱。スタンドには緑と赤と白の小旗がはためき、上空から、ハングライダーに吊られた大きなメキシコ国旗が舞い降りてくる。
<13時00分>
ランド・ノリスが腰に腕の部分巻き付けていたスーツに袖を通し、セルジオ・ペレスがヘルメットをつけてコクピットに乗り込んだ。
<13時04分>
コースを臨むスタンドは、どこも見事に満席。
ポールポジションのシャルル・ルクレールがフェラーリに身を沈めた。ルイス・ハミルトンもコクピットでシートベルトを締め上げた。
コクピットに乗り込んだアレキサンダー・アルボンがメカニックからステアリングを受け取ってポストにはめ込んだ。
<13時05分>
気温は地割りと上昇して22.8度。レース中に雨は来ないと予想されている。
☆☆
レースは71周で行なわれる。
<13時10分>
フォーメーションラップが始まった。
☆☆
最初の注目は、1コーナーまでの距離の長さ。順位が可能性が高くなるが、それだけ高速になり、ブレーキロックのリスクが高くなる。
<13時13分>
スタート!!
フロントローのフェラーリがダッシュを決めた。
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダとハミルトン+メルセデスが牽制し合って共にコースを外れて出遅れた。フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ9番手。
その代わり、アルボン+レッドブル・ホンダが3番手。後方で混乱があって、セフティカーが出た!!
☆☆
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダとハミルトン+メルセデスが先陣争いとなり、右回りの2コーナーでハミルトン+メルセデスがややアンダーステア気味になってフェルスタッペン+レッドブル・ホンダを押し出す形で軽く接触した。2台は草地にはみ出した。
☆☆
セフティカーではなくヴァーチャルセフティカー。
<13時17分>
レース再開。
<13時19分>
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダがボッタス+メルセデスの前に出た。が、直ぐにボッタス+メルセデスだ逆転。
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ、右リヤがパンクしていた。ボッタス+メルセデスをパスするところでフロントウィングを分でタイヤが切れたか。コースオフ。
<14時21分>
51周目。
ガスリー+トロロッソ・ホンダがピットイン。
リカルド+ルノーがやっとピットインした。
<14時23分>
ノリス+マクラーレンがガレージに入れられてリタイア。エンジン・セーブのためにレースを諦めた。
<14時26分>
ハミルトン+メルセデスを追いかけていたフェッテル+フェラーリにボッタス+メルセデスが追いついてきた。さらにその後方に、ルクレール+フェラーリ。それぞれ、タイヤをセーブしつつ、隙を見せられない。
☆☆
ボッタス+メルセデスがフェッテル+フェラーリのDRS圏内に入っているが、フェラーリのスピードに追いつかない。
さらに追う方は、冷却効率を考えると、後ろにつくと辛くなる。
ボッタス+メルセデスは、ハミルトン+メルセデスを逃がすためにいい仕事をしているが、走行しているうちにルクレール+フェラーリが背後に迫っている。
<14時31分>
ボッタス+メルセデスにピットから“真後ろ着くな”の指示。
ブレーキとパワーユニットの冷却が辛くなるため。
<14時33分>
60周目。
ボッタス+メルセデスの1.5秒後方に追いついていたルクレール+フェラーリが、ブレーキロックして差が2.5秒に広がった。
<14時35分>
61周目。
ライコネン+アルファロメオがピットに呼ばれてリタイアを決めた。
<14時37分>
71周レースの62周目。
ハミルトン+メルセデスが自己ベスト連発で逃げの態勢。
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェッテル+フェラーリ
3. ボッタス+メルセデス
4. ルクレール+フェラーリ
5. アルボン+レッドブル・ホンダ
6. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
7. ペレス+レーシングポイント
8. リカルド+ルノー
9. フルケンベルグ+ルノー
10. クビアト+トロロッソ・ホンダ
11. ストロール+レーシングポイント
12. ガスリー+トロロッソ・ホンダ
13. サインツ+マクラーレン
14. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
15. マグヌッセン+ハース
16. クビツァ+ウィリアムズ
17. ラッセル+ウィリアムズ
18. グロジャン+ハース
—-以下、リタイア
ライコネン+アルファロメオ
ノリス+マクラーレン
<14時37分>
リカルド+ルノーがペレス+レーシングポイントに仕掛けるが、オーバーラン。
☆☆
三強が紆余曲折の末にトッフ6に並んだ。
メルセデス、フェラーリ、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダ、レッドブル・ホンダ。
<14時43分>
残り5周。
トップ4はひとつの画面に映り込んでいる。レッドブル・ホンダは水を空けられている。
<14時43分>
67周目。
トッフ3がそれぞれ自己ベストを更新した。
<14時45分>
68周目。
トップ4の差は7秒。
<14時47分>
残り3周。
リカルド+ルノーが7位のペレス+レーシングポイントのDRS圏内。
<14時48分>
ファイナルラップ。
ボッタス+メルセデスが3位にいるため、このままだとルイス・ハミルトンの6度目のタイトルはお預けになる。
☆☆
ルイス・ハミルトン、シーズン10勝目。
☆☆
最終ラップでフルケンベルグ+ルノーがクビアト+トロロッソ・ホンダにつつかれてスピン、リヤウィングを失った。審議対象。
<14時53分>
スタジアムセクションでハミルトン+メルセデスがドーナルターンを披露して大歓声を浴びている。
☆☆
ホンダ・パワーは、モナコ以来の4台入賞。しかし、表彰台にはいない。
バトンのインタビューを受けるルイス・ハミルトン。
「勝ちたかったので本当に嬉しい。エンジニアにも感謝している」。
セバスチャン・フェッテル
「ルイスを老いたかったけれど、バリテリが来てそちらを注意しなければならなかった」
バルテリ・ボッタス
「昨日のことを考えると、ペースもよかったしエンジョイした。これ以上はできなかった」
4台入賞のはずだったホンダだが、最終ラップのフルケンベルグ+ルノーに追突したカドでクビアト+トロロッソ・ホンダがペナルティを受けて11番手に後退。残念な結果となった。
[STINGER]山口正己