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Honda陣営好感触発進–ブラジルGP初日

ブラジルGP初日は、雨で混乱したが、それは舞台のインテルラゴスが、実は“面白い”というドライバーが多いコースだからだ。

標高800mと、メキシコほどではないにしてもそれなりの高地にあり、エンジンの能力がタイムに響く。そして、バンピーでコントロールが難しいコースが、1990年に全長8kmから4.3kmに短縮されて、21戦中で最も短いこともあって、タイム差が着きにくく、混戦模様になる。

現役でブラジルGPに勝っているのは、セバスチャン・フェッテルとルイス・ハミルトンだけ。フェッテルが3勝、ハミルトンが2勝しているが、他の誰も勝っていない。その二人が所属するフェラーリが1-2、メルセデスが4-5番手の初日、間の3番手に滑り込んだのがマックス・フェルスタッペンのレッドブル・ホンダだったのは非常に興味深い結果だった。

難しいコンディションの中で、Hondaは、トラブルに見舞われつつ、全体としては力強いパフォーマンスをみせた。

11時から始まったフリー走行1は、激しい雨で始まり、雨が弱まってインターミディエイトタイヤで走行できるレベルに回復、アルボン+レッドブル・ホンダが0.5秒以上の差をつけてトップタイムを記録した。

しかし終盤、スリックタイヤでアタックに出たアルボンは、最終コーナーでスピン。マックス・フェルスタッペンも、同じくセッション終盤にスピンを喫し、FP1はノータイム。

トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが8番手、ダニール・クビアトが9番手に続き、ウエットコンディションでのポテンシャルを示したが、金曜日以外はドライコンディションが予測されていたため、どのチームも無理な走行は控えていた。

FP2では、コンディションを観て連続走行を行なったフェルスタッペンは、1-2を占めたフェラーリと僅か0.134秒差の3番手をマーク。FP1のクラッシュから無事にFP2へ復帰したチームメートのアルボンは、FP2を9番手で終えた。

トロロッソ・ホンダの2台はタフなセッションとなった。セカンドグループが1分10秒台にひしめく僅差の争いの中で、ガスリーは6番手から0.2秒差の12番手を記録したが、残り20分のところでICEのトラブルが発生して走行を終えた。クビアトはガスリーから0.072秒差の僅差で14番手だったが、こちらも電源がシャットダウンするトラブルでスピン。バリアに軽く接触し、自力でピットに戻ることができなかった。

ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「ブラジルGP初日は、セッションの最後にドライタイヤで走行を行ったアルボン選手がクラッシュを喫しましたが、チームの素早い修復作業で、午後のセッションへの影響はありませんでした」

「午後のFP2は、ドライで走行することができましたが、セッション終盤でトロロッソ・ホンダのガスリー選手のPUにトラブルが発生、クビアト選手は、電源がシャットダウンした影響でクラッシュを喫しました。双方のマシンのトラブル原因についてはここから分析を行いますが、2台ともに金曜日用のPUを使用していたため、明日以降のセッションへの影響はありません」

ピエール・ガスリー+トロロッソ・ホンダ
FP1 : 8位/FP2 : 12位
「ウエット走行は久しぶりだったので、いい感触でFP1を楽しめましたが、明日以降がドライになるので、有益なセッションではなかったかもしれません」

「FP2ではプライムタイヤでまずまずの走行ができましたが、ソフトタイヤではトラフィックの影響でタイムを出すことができませんでした。しかし、6番手から15番手までのポジションが0.3秒の差しかなく、予選は中団が非常にタイ トになると思うので、クリーンに走ってすべてを出しきる必要があるので、とてもエキサイティングな予選になると思います」

「FP2の終わりにPUの問題が発生し、マシンを止めなくてはならなかったので、ロングランの 周回を数周失ってしまいましたが、こういうことはしばしば起こります。今日は明日への準備としては十分な走行を重ねられたと思うので、明日巻き返しを図りたいと思います」

ダニール・クビアト+トロロッソ・ホンダ
FP1 : 9位/FP2 : 14位
「終盤にマシンがシャットダウンしてしまいましたが、手応えのあるセッションでした。それ以外は感触のいい走行で、コース特性の理解を深めることができたので 、明日の予選ではさらに速さを引き出せるよう、今夜チーム一丸となり明日に向けて準備をします」

アレキサンダー・アルボン+レッドブル・ホンダ
FP1 : 1位/FP2 : 9位
「今日は悪くなかったと思います。FP1は難しいウエットコンディションで、クラッシュで終えることは理想的ではありませんでしたが、ダメージも少なく、あまり大きなミスではなかったけれど、コースの中で一番してはいけない場所でブレー キミスをしてしまいました。チームがFP2に走行できるよう、修復に努めてくれましたし、FP2の開始時に使用したハードタイヤではいい手応えを感じることができました」

「ただ、ソフトタイヤにフラットスポットを作ってしまい、タイ ムを伸ばすことができませんでしたが、パフォーマンスは力強いし、ロングランペースもいいので、とてもポジティブな感触を得ています」

「一方、今日はクリーンなセッションができたわけではなく、どの位置にいるのかが明確ではありません。簡単ではないサーキットが、コース上にできてしまった川の影響で、さらに難しくなりましたが、楽しい走行ができました。インテルラゴス・サーキットは、クラシッ クなサーキットなので、さらにリズムをつかめるよう徐々に走行を重ねていきたいと思います」

マックス・フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
FP1 : 19位/FP2 : 3位
「難しい天候の中のセッションとなり、安定しない一日でした。今日のコースコンディションと気温が、土日の予報と大きく違うので、今日のタイムはあまり参考にならないかもしれません」

「マシンに問題なく走行できたのはポジティブですが、改善できる部分もあります。いい滑り出しとなり、予選に向けていいベースができました」

「トップ3はとても僅差なので、明日のトラックコンディションや路面温度にどう 対応できるかが、カギとなりそうですが、コンディションがウエットでもドライでも、十分に戦える自信があります」

【STINGER】
photo by Honda

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F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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