フェラーリ、最悪の顛末
71周レースの65周目、ラップチャートの赤い2本の線がぷっつりと切れた。4位と5位にいたセバスチャン・フェッテルと、5位にいたシャルル・ルクレールのフェラーリ同士が接触、右フロントサスペンションを壊したルクレールはその場で、左後輪をパンクさせたフェッテルは、しばらく走った後にコースサイドにマシンを停めた。
絵に描いたような同士討ち。二人はそれぞれ、受け入れられない事態をマイクに絶叫したが、2019F1GP第20戦のラップチャートに赤い線が戻ることはなかった。
月曜日のイタリアのメディアが騒ぎ、さらにフェラーリにプレッシャーを欠けることになるのだが、フェラーリが、負のスパイラルから抜けだすのは、いつになるのだろう。
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI