宗一郎の誕生日に贈られたホンダの1-2フィニッシュ!!
2019年11月17日、F1GP第20戦ブラジルGPはエモーショナルなレースになった。
王者ハミルトン+メルセデスと、新進気鋭の若武者フェルスタッペン+レッドブル・ホンダの対決ムードでスタートしたレースは、タイヤ交換のタイミングで見応えあるレースになり、終盤に素晴しいエンディングが待っていた。
トップ2のバトルはフェルスタッペン+レッドブル・ホンダに軍配が上がっていたように見えたが、セフティカーのタイミングでハミルトンが新しいタイヤを手に入れ、3位の位置から逆転にかけた。前をいくのは、レッドブル・ホンダの2台。このままレッドブル・ホンダの1-2と思われたが、ハミルトンが、2位のアルボン+レッドブル・ホンダに仕掛けて接触、アルボン+レッドブル・ホンダは、F1初表彰台を失った。
しかし、同じタイミングでフェラーリの2台が接触してリタイアする事件が置き、ガスリー+トロロッソ・ホンダが2位に上がった。
この日は、地球の裏側の日本のHondaの創始者、本田宗一郎の誕生日。1906年11月7日に生を受けた宗一郎が、天からエネルギーを送ったような日になった。
思い起こせば、31年前、16戦15勝の圧倒的な強さを示したアイルトン・セナとアラン・プロストのマクラーレン・ホンダが、唯一落としたイタリアGPを思い出す。その日は、フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリが高いして28日目。優勝したゲルハルト・ベルガーのフェラーリのゼッケンは、28だった。
[STINGER]山口正己
photo by Honda