フランス人なのに、セナ好きのガスリー
ブラジルGPで2位に食い込んだピエール・ガスリー、23歳のフランス人だが、彼の英雄は、フランス人唯一のワールドチャンピオンではなく、プロストの宿敵アイルトン・セナだった。
ピエール・ガスリーが生まれたのは1996年、セナのアクシデントの2年後だが、ピエール少年は、雑誌などでアイルトン・セナを知って、ヒーローとして慕ってきた。
ブラジルGPは、言わずと知れたアイルトン・セナの母国。そこで2位を勝ち取ったガスリーの手に渡されたトロフィーには、ブラジルの英雄セナのヘルメットのカラーリングを模したデザインが施されていた。
F1で初の表彰台がブラジルだったことだけでなく、このトロフィーを手にしたガスリーの気持ちが地球の裏側の日本にも伝わってきた。
[STINGER]山口正己
Photo by Red Bull Toro Rosso HONDA